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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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飼育部屋にて-1

 岡田と山本は簡単に挨拶を交わし、ここの蕎麦屋は主人が代替わりしてから少しそばつゆの味が変わったとか、地価の下落がどうだとか、工場の調子は悪くないとか、エリナにはよくわからない話を続けた。

 白い頬にそばかすの浮いた可愛らしい女の子が蕎麦を運んできた。ふたりに勧められるままに蕎麦を少しだけつゆにつけて口に入れると、ほどよい歯触りと弾力、それに特有の良い香りがふんわりと鼻腔をくすぐる。ふたりの会話をBGM代わりに、エリナは初めて味わう本物の蕎麦の美味しさを楽しんだ。

 エリナの表情を見て、岡田が自身も蕎麦を口に運びながら微笑んだ。

「あはは、気に入ってもらえてよかったよ。若い女の子に蕎麦なんて、ちょっと地味で嫌われるかと思ったんだが」

 そんなことない、とエリナが答える前に、山本が不機嫌そうに口元を歪めた。あらためて近くで見ると、山本の肌は病的に白く、場所によっては赤や紫の血管さえもくっきりと透けて見えた。やはりそこには産毛の欠片も見当たらない。

「たしかに見た目は地味ですけどね、材料全部を国産無農薬にこだわったり、江戸時代からの石臼をいまだに使い続けていたり、水だってわざわざ山奥の湧水を家族で汲んできて使ってるんですよ。不味いわけがない」

「変わりませんね、山本さんの蕎麦好きは。僕もここの蕎麦は大好きですよ、知られざる名店、ってね……ところで、以前に電話でお聞きしていた薬品の開発は?」

 山本は岡田の言葉が聞こえないかのように、顔を伏せたまま蕎麦を啜り続けた。3人がそれぞれに食べ終え、店員が蕎麦湯を入れに来てテーブルを離れた後、山本はおもむろに口を開いた。


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