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べっ甲飴
【女性向け 官能小説】

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べっ甲飴-3

 僕は往診から帰った後は、必ずトイレに駆け込んだ。

 15歳の少女をおかずにこんなことしている自分が情けなかった。
 だけど想像せずにはいられない。
 彼女に触れたい。
 彼女と1つになりたい。

 日に日に欲望は強くなっていった。
 彼女に会えてうれしいと思ったのは初めのうちだけ。
 今は彼女を汚してしまう欲望と、恋した切なさでいっぱいだった。

 出来るだけ彼女と話しをせずに立ち去るのが僕にできる唯一の事だった。
 彼女を傷つけずに済むにはこれが一番いい方法だ。

 彼女が笑顔を向けるたびに胸が熱く、恋い焦がれていく。
 彼女が欲しいと体が欲情する。
 こんな気持ちが彼女に知られてしまったら、僕はもう二度と彼女に会えなくなってしまう。
 いっそのことこんな気持ちを抱いて切なくなるくらいなら会わない方がいいのかもしれない。だけど彼女に会えない寂しさに僕はきっと耐えきれない。

 だから我慢するんだ。出来るだけ彼女の側にいられるように耐えるんだ。



 


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