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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病・其の三〉-4

『なるほどねぇ……しかし、あの“大先生”も、いよいよ使えなくなってきたよなぁ?』

『全くだな。ポンポンと次の牝を用意出来ないんだからな』

『ま、今回は自前で調達するさ。目ェ付けた牝がいるからよ』


オヤジ達は、用意されるナースだけでは飽き足らず、その食手を院外まで伸ばそうとしていた……この田舎の街の、犯罪に無警戒な女性を喰おうとしている……。



『よし、上出来だ……さあて、今からお前らはボイラーをちゃんと見とけ。獲物を連れ込んだら、後でヤラせてやるからな』


数人の男達はボイラー制御室に向かい、異常がないか確認作業に入った。
何か起きれば〈大変〉な事になるのだから。
そして、オヤジと筋骨隆々な男数人はボイラー室を後にした。
外は既に暗く、田舎の澄んだ空に、綺麗な星が瞬いていた。
夜風の涼しさがオヤジの頬を撫で、少し興奮で火照った身体を冷まさせた。


『よ〜し、明日は狩ってやるぞ。あの牝で文句ないな?』


男達は笑い声で答え、異議など無い事を伝えた……何処かの誰かが、これから地獄へと引きずり落とされ、筆舌に尽くしがたい恥辱に塗れる……それを救える手立ては、何処にもなさそうだ……。



――――――――――――




太陽は既に沈み、空には星々がキラキラと瞬いている。
満月の光を妨げる雲もなく、その田舎町の外れにある新興住宅地を優しく照らしていた。

休耕田を埋め立てて区間整理されたその土地は、あの病院の隣の市に作られたものだ。

距離にすれば40キロ弱。

市町村合併が無ければ、小さな町を3つ隔てた場所だ。
土地の安さもあってか、その新興住宅地は、雨後のタケノコのように新築の家が建ち並んだ。


碁盤の目のように仕切られた区画。

その犇めく住宅地の1番奥の隅に、真新しい家が建っていた。
つい数週間前に完成し、一週間前に一組の夫婦が入居していた。
雪国らしく屋根の傾斜も強めに設計されていたが、それが室内に影響がないくらいに大きくて立派な家だ。赤茶けた煉瓦調の外壁は、某有名マンションを思わせる風貌をしている。
ベランダ付きの二階建てで、広い庭には芝生が植えられており、そこは低い塀で囲まれていた。
風除室の付いた玄関の左側前方にはカーポートがあり、他人が羨む外車が二台停まっていた。
傍目から見ても、裕福な家庭である事はすぐに知れた。
そんな家の二階の部屋から、微かに至福の時を迎えたせつない声が漏れていた。
勿論、それを盗み聴いている不粋な輩は付近にはいない。極めて長閑か(のどか)な夜の一齣だ。




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