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ツキのしずく
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ツキのしずく-7

 そんな時だった。幸運の女神が手続きの書類が整ったとの朗報を持ってきた。
いちばん偉い神様から、僕の為に、復活のしずくが支給されたのだった。
女神は言う。 [このしずくが貰えるのは異例な事なの。日本人では、丹?哲郎しか貰ってないはず。]
僕は急に帰りたくなった。最強の運を持ち、現世への帰還。これほど嬉しい事はないだろう。
携帯電話をポケットに入れ、辞典を小脇にかかえ、頭にハムスターを乗せた。ともに生き返れるのだ。
[この1滴の、復活のしずく。これを頭にたらせば、たちまち現世に・・] 
ヒゲづらの神が、しずくの説明をしている途中だったが、
あせっている僕には、ほとんど聞こえてなかった。
「頭にたらせばいいんでしょ!」僕は、2名の神に礼も別れも言わぬまま、しずくを頭に落とした。
(ぴちょん)
一瞬の静寂。・・なにも起こらない!!どういう事だ??
僕は、激しくうろたえた。そして、2名に説明を求める。
「神様!ぼ、僕はいったい・・」
2名は、あぜんとしながら口を揃えて言う。 [ついてない]
頭の上に乗せていたハムスターが消えていた。


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