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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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林田みずきの嫉妬、そして憎悪-8

 そのあとは何をすることもできなかった。ただ、終始エリナを気遣う斎藤の様子だけを見ていた。仲間たちは酒が入り、いつもの馬鹿話を始め、数十人の大所帯は店の人に注意されるほどに盛り上がっていた。

「いやあ、エリナちゃんてすっごく可愛いねえ・・・斎藤なんかにはもったいない。どうだ、おじさんとつきあわない?」

「ちょっと、やめてくださいよ!冗談でも許しませんよ」

 軽口にもムキになる斎藤にいらいらした。なんなの?あんな子よりわたしのほうがあなたのために頑張ってきたじゃない・・・。

「そうだ、来月のレース大会にエリナちゃんもおいでよ。斎藤のかっこいいところ見てやってくれよ。一泊するから、そのときにいちゃいちゃできるしな」

「だから先に誘わないでくださいよ、俺がこれから誘おうと思ってたのに!・・・加藤、もしよかったらN県だからちょっと遠いけど、一緒に行かないか?」

 エリナは少し考えたあと、別に構わないとうなずいた。斎藤は飛びあがらんばかりに喜び、また仲間たちに冷やかされて照れ笑いをする。

 どうして?あんなふうに一樹くんに優しくされるのはどうしてわたしじゃないんだろう?どうしてまたここでエリナが出てくるんだろう?

 ずるい。あの子ばっかり、ずるい。

 深い考えがあったわけじゃない。それでもみずきは何もせずにはおさまらなかった。だから少し離れた場所で酔いをさましていた大塚のところへ行き、聞いてほしいことがあるからと店の外へ連れ出した。

 この大塚という男、バイクの腕は仲間内では誰よりも素晴らしいものを持っていた。年齢が40代後半というのでなければプロを目指すこともできたのではないかという噂もあるほどだ。仲間からの信頼も厚い。

 ただ、彼は若い女には目が無かった。みずきも斎藤のいないところで何度か大塚の誘いを受けたことがある。もちろんうまく逃げた。マミに至っては強姦されかけたこともあるらしい。大塚に逆らえば仲間を抜けなくてはならない。だからそういう目にあった女たちは静かに消えて行くか、もしくは何事も無かったように口を閉ざしていた。誰も何も言わないだけで、全員が知っている。暗黙の了解のようなものだった。

 店を出てすぐ横の狭い路地に入った。大塚はわけがわからないという表情でついてくる。



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