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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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狂楽の部屋-6

 そこに現れたのは、赤い縄で縛りあげられた裸の女だった。

 女は両方の足を折り曲げ、股間を大きく開かされた状態で固定されている。両腕は天井から吊られ、真っ白な乳房も尖った乳首も、黒々とした陰毛の奥にあるその部分さえも客席からしっかりと見ることができた。

 エリナはいつのまにか隣の席に戻ってきた岡田に声をかけた。

「あれは・・・?」

「黙って見ていなさい。ほら、始まった」

 岡田の指さす方向には、シャツを脱いだ山本の姿があった。頬を這うムカデの刺青は、ほんの一部でしかなかった。背中には毒々しい色の蜘蛛を中心にさまざまな昆虫が描かれ、凶悪なまでに筋肉質な体を余すところなく彩っていた。

 山本が手に持った鞭をしならせて、女の足を思い切り打った。女は背中をのけ反らせてうめく。もう一度、今度は足の内側の柔らかいところを打つ。大きな音と共にまた女がぐうっと声を漏らす。何度も何度も、女の肌にいくつもの赤い筋が刻まれ、血が滲み、肉が裂けてもそれは止まらなかった。

 山本はただ無表情に鞭をふるい続ける。女はただそれを受け止める。

 エリナは女の表情に注目した。それは決して痛みを堪えているような顔ではなく、まるで恋人から愛撫を受けているような恍惚とした表情だった。

 痛みを与えられれば与えられるほど、女の呼吸は速まり悦びの声をあげる。山本は女を打つごとに快感を覚えるのか、洋服の上からでもわかるほど大きく勃起していた。

しとどに濡れた女のその部分にペニスを模した巨大な性具が挿入される。女の声が一段と大きくなる。山本が大声で女をいやらしい奴だと言葉を尽くしてなじり、その状態でまた何度か鞭を与えたところで女は気を失った。

 それは体を合わせることなく行われるセックス。きっとあの女の感じていた快楽はエリナには想像もつかないほどのものに違いない。

 エリナはこの日を境に、彼女自身の性に対する考え方を改める。そしてそれは後にひとりの女の運命を大きく狂わせることになった。

 宴はまだ、始まったばかりである。

(つづく)


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