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名門女子剣道部・愛花
【同性愛♀ 官能小説】

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志津の受難-6

 2匹の淫らな牝犬と化した2人が互いに抱きあい、慈しみあい、感じあう。
 お互いの性器を舐めて、ほじって、しゃぶり尽くし、愛液を、おしっこを飲みあう。
 夢のような時間は瞬く間に過ぎ去ってしまった。
 心地よい疲労感に包まれた2人がベッドの中で抱き合っていると突然、八千代の携帯が鳴り響いた。
 それは玲からの着信だった。
 定時連絡の時間を過ぎてしまったので催促の電話だ!
 八千代はあわてて飛び起きると、携帯をつかんだ。

「はい、玲様…。申し訳ありませんでした! はい…はい…」

 八千代の緊張感は見ている志津にまで伝わってくる。

「えっ? い、異常はありません。今日は買い物をして家に帰ったようです。ええ…これから戻ります」

 プツン。
 玲からの電話が切れると、八千代はがっくりと肩を落とし、泣きそうな声で言った。

「どうしよう…。私、すっごい慌ててしまいました。玲様は勘がいいから、きっとバレてます…」
「大丈夫よ。私があなたをレイプしちゃったことにしましょ! そうすればあなたは悪くないもの。だから、今度またゆっくりHしましょ?」

 震えている八千代の肩を優しく抱いて、志津がささやいた。ユーモアを交えた励ましの言葉に胸がキュンとなる。

(自分もこんなお母さんに産んで欲しかった…)

 八千代は涙が出るほど嬉しかったが、きっぱりと答えた。

「いえ、いいんです。1回きりで。今日の出来事は素敵な夢だった、と思っています。こんな脅迫まがいのことをした私を庇ってくれる、そのお気持ちだけで十分です」
「そう…それがいいかもしれないわね。そろそろ出る準備をしましょうか。時間があまりないわ」

 急いで化粧を直して身支度を整える志津に、八千代は最後のお願いをした。

「あの…志津さまが汚したふんどしを私に下さい!」
「いいわよ」

 志津はバッグの中から、豆絞り柄のふんどしを取り出した。
 今日の練習中ずっと締めていたもので、志津の汗とおりものがたっぷりこびりついている。
 八千代はもらったふんどしに顔を埋めて匂いを嗅ぎ、しばしうっとりした。

「私の宝物にします…」
「じゃあ、八千代ちゃんが締めていたのと交換しましょう?」

 八千代もカバンを開け、紙袋に入れてあった赤いふんどしを取り出して志津に渡した。

「私達の代でもよくあったのよ…。主将の寵愛を受けた部員は在学中恋愛禁止。身体で愛し合うことはできないわ。せめてもの愛情の証として、練習後にお互いの汚したふんどしを交換しあったの」

 その用途はもちろん、ふんどしについた染みを舐め、しゃぶり、オナニーのおかずに使うためだ。

「八千代ちゃんのふんどし…私も大事にするわね」

 凛々しい赤ふんどしを手に志津はにっこり微笑んだ。
 その笑顔を見て、また八千代は痺れるような胸の疼きを感じるのだった。

 ここで補足しておくと、志津は八千代に盗撮されていることに途中で気がついていた。
 わざわざ公衆トイレに誘い込んで派手な放尿をしたり、そのままオナニーしたのは志津の計略である。
 八千代はそれにまんまと引っかかってしまった…というわけだ。
 レズテクニックを駆使して直見を籠絡し、八千代を誘惑して味方に引き込むという志津の戦略は完璧だった。…ここまでは。

5.
 その数日後。
 この日も志津が練習に参加する日だった。
 練習はいつも通りに進み、地稽古の時にその事件は起きた。
 玲がいきなり面と胴を外して木刀に持ち替え、志津の前に歩み寄って言った。

「笠倉コーチ! 貴女に決闘を申し込みます」
「え? 何故急にそんなことを言うの?」
「理由なんかどうでもいいんです。私の挑戦を受けるのか、受けないのか?!」

 見ている周囲の部員たちはあまりの事態に言葉を失った。
 日頃の喧騒がウソのように道場内が静まりかえる。
 最近、玲の機嫌が悪いのは皆知っていたが、突然こんなことを言い出すとは予想していなかった。

「だって橘さん、あなたは私から5本に1本くらいしかとったことがないでしょう? まともにやりあって勝てるつもりなの?」
「コーチ。そうやって私から逃げるんですか?」
「だって…意味がないもの」
「貴女の娘が私から美貴を奪った! 今度は貴女が八千代を奪った! そして剣道部の活動にまで口を出してくる貴女。絶対に許さない! さぁ勝負!!」
「橘さん…もっと冷静になりなさい」
「うるさいっ!」

 …ブンッ!!
 玲は木刀を持って志津に突きかかった。

「主将、やめて下さい! お願いです!!」
「悪いのは私ですっ! 私を罰して下さいっ!!」

 左右から美貴と八千代が玲を押さえにかかったが、2人は玲の木刀の一閃でなぎ倒された。

「きゃああああっ!!」

 玲はひっくり返った八千代をそのまま木刀で打ち据える。

 バシッ! バシィィッ!!

「ひいいいいいいぃぃぃぃっっ!!!」

 八千代の泣きわめく声を聞いて、志津は思わず叫んだ。

「おやめなさいっ!! あなたには口で言ってもわからないようね! いいわ、相手してあげます」
「ようやく受けてくれますか。それなら早く防具を外して木刀に持ち替えて下さい。これは決闘。真剣のつもりでやります」
「あなたは大会前の大事な身体。寸止めにしてあげるわ」
「たいそうな自信ですね。それがいつまでもつかしら?」

 2人は正眼に構えて対峙した。
 張りつめた時間が流れ、じりじりと間合いを詰めてゆく。
 まず最初に動いたのは玲の方だった。

「やあ――――――っっ!!!」

 裂帛の気合いと共に、玲の鋭い突きが次々と繰り出される。
 稲妻のような素早さではっきり見えないが、得意技の三段突きだ!


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