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僕と彼女と九月の苺
【その他 官能小説】

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僕と彼女と九月の苺-2

僕と向き合うように座ってる君の腰が浮き上がったね。何を欲しがってるのかすぐわかったよ。
これが、真夜中の出来事だったら、僕はすぐに君のリクエストに応えたりしないんだけど…。
まだ十分に濡れていない君の体に無理矢理入り込んでゆくのも悪くないね。
君は腰を浮かせたまま、僕のペ○スを握り締めてちょうどいい場所を探している。
僕は少し期待しながら待ってるんだけど、手伝ったりしないよ。だって、体を仰け反らせて薄く目を閉じたまま必死に何かを探してる君の顔がすごく可愛いから。乳首に唇をあてたまま、僕が上目遣いに見てることに気付いてないね。
やっと探し当てて大きな溜息と共に、君の体が沈んでゆく時、どんな表情をしてるか知らないでしょ?
僕はペ○スが柔らかく包み込まれてゆく快感に震えながら、君のその顔を見てるのが好きだよ。
君が思ってる以上に素敵な表情をしてる。二人で遊びに出かける時の、綺麗にお化粧された君の顔もとっても好きだけど、シャワーから出たばかりで素顔のまま体の中から溢れてくる快感に身を震わせてる君の表情はたまらなく色っぽい。
僕の欲望は一気にトップギアに入って、君の下から突き上げてあげる。
君は僕の動きに併せて僕の上で跳ねたらいいよ。少し窮屈だった君の中で、僕のペ○スがスムーズに動き始めると、小鳥の鳴き声の君の髪が僕の頬を叩くように踊り始めるから、後でまた整え直さなきゃいけないね。
朝のセックスはどうしてこんなに性急に求めあってしまうんだろうね?
これが真夜中の出来事だったら、きっと君は拗ねてしまう。
僕の欲望は限界だよ。君の中に吐き出してしまいそうだ。
だけど、君の体に小刻みに訪れる君の限界の予兆を感じたから、もう少しだけ我慢するよ。もう少ししたら二人で一緒に快感に声を上げよう。窓、開いてるけど気にしなくていいから。
そして二人でベッドに体を投げ出して、グッタリしながら顔を見合わせて微笑み合おうよ。
僕は君の笑顔が大好きだから。
その笑顔が見られるなら、九月に苺を探すような真似だっていくらでもしてあげよう。


「おなかが空いたね」
君が言うから、僕は振り向いて次の言葉を待つ。
「ジャンケン…」
君は腕を上に上げて拳を振ってる。
(やっぱり…)
僕は少し溜息を吐くんだけど、自分の腕も同じように振ってみせる。
結局…勝っても負けても、コンビニに行くのは僕なんだけど…。
頼まれはしなかったけど、君の好きな花の香りのお茶を買って、コンビニの袋をブラブラ揺らし僕は九月の空を見上げながら部屋に帰る。
部屋のドアを開けたら、君はきっと両手を大きく広げて笑顔で僕を出迎えるから、靴を脱ぐ前にキスをしよう。
それから、気持ちよく晴れた九月の日曜の午後をどうして過ごすか一緒に考えよう。


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