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俺のち彼女
【学園物 官能小説】

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所によって鈍感-3

(ははっ、やっぱ眼鏡無い方がいい)

 自分の見立ては間違い無かった、と今村は満足して寝不足解消の為に机に突っ伏して目を閉じる。


ゾワワワワッ

 せっかく良い気分で寝ていたのに、爪先から頭のてっぺんまで鳥肌が立ち、今村はガバッと体を起こした。
 丁度、数学の授業中で黒板の前に居る数学教師……西園の背中には相変わらずオジサン幽霊がおぶさって何か言っている。

(……何言ってっか分かればなあ……)

 鳥肌が立った腕を擦った今村はふと加藤の言葉を思い出した。
 確か加藤は見えるよりも聞こえる、と言っていなかっただろうか?
 そう思って今村は加藤に目を向ける。
 加藤は不自然に西園を見つめていた。
 そして、授業が終わり、西園が教室を出ると追いかけるように教室を出ていく。
 それを見た今村はトイレに行くふりをして加藤の後を追った。

「加藤っ」

「今村くん」

 腕を掴んで止めた今村に加藤は驚いて振り向く。

「何が聞こえた?俺には聞こえないんだ」

 今村の問いかけに加藤は慌てて答えた。

「先生のお母さんが危篤って……先生には言うなって言ってるらしいけど……本当は……」

「分かった。俺が伝えて来る」

 腕を離して西園の所へ行こうとする今村の腕を、今度は加藤が掴む。

「でも……」

「……こういう能力はバレない方がいい……分かるだろ?俺はもうバレてるから大丈夫」

 今村は少し笑うと加藤の手を引き剥がして西園の所へ行った。

 今村に話を聞いた西園は慌てて母親が入院している病院へ行き、なんとか死に目に会えたそうだ。
 その噂はあっという間に学校中に広まり、本日の昼休みも満員御礼となった。

「相談料取れば結構稼げそうな勢いだな」

「宗教でも立ち上げるか?」

「「今村教!?あり得ねえ〜!!」」

「うるさーい!!」

 幽霊騒ぎにすっかり慣れたクラスメート達が、ぎゃははははと大笑いするのを一喝した今村は憮然として席を立つ。


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