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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病・其の一〉-11

『おっと……これは危ない』

『はいはい、これくらいじゃ離しませんよ〜』


軌道が読める屈伸運動に、患者達の握力が負けるはずもなく、それどころか逃げられては叶わんと、膝にまで患者の掌が伸び、それなりに力強かった屈伸運動までも、力ずくで押さえ込まれてしまった。


(だ、誰か来てよ……お願い気付いて!!)


足首を掴まれ膝を抱えられ……膝を僅かに曲げたままでの開脚は、これ以上ないくらいの股間の解放を余儀なくし、ギラギラと輝く患者達の無数の瞳の中に、秘匿するべき恥肉の膨らみを見せ付けていた。

これまでの愛しい彼氏との情交でさえ、ここまでの破廉恥な姿勢はとった事はなく、ましてや躊躇なく強姦を行える畜人に対して、無防備極まる姿勢を見せさせられてしまっている事は、女性として屈辱以外の何物でもない。
怒気を込めて睨みつけ、獣の如き呻き声をあげてみても、患者達の笑顔は崩れることを知らず、性欲に支配された眼差しを送ってくるのみ。
それはまるで、食欲を抑え切れない肉食獣の群れに取り囲まれた牝鹿のようなものだ。
牡鹿のような鋭い角すら持たぬ牝鹿が、いくら頭突きを繰り出す姿勢をつくろうとも、肉食獣には通用するはずがない。
ジリジリと輪を狭められ、火中に栗を拾うように逃走を企てれば、肉食獣の黄色い牙に喉笛を噛まれて絶命するだけだ。
ましてや亜矢は、逃走すら既に不可能とされているのだ。
もはや喰われるのは患者達の気分次第……か弱き《肉》の運命は、肉食獣と化した汚らしい患者達の手に委ねられているのだ。


『イイ身体してるよなあ……たまんないねぇ』

「!!!!」


患者の手が、亜矢の背中に滑り込まれたと思った瞬間、ブラジャーのホックがプチンと弾けて脱力した。
胸の山並みは少し縮んだように見えたが、それでもブラジャーを乗せたままで凛々しくもそびえ立つ。
患者達の薄ら笑いが、あちこちから聞こえ始めた。


(誰か来てよぉッ!!なんで……なんで来ないの…?)


ガチャガチャとナースコールのボタンを押し、助けを求めた……一度でも押したなら、ナースステーションの部屋のパネルにはランプが点灯し、そのベッドまで特定出来るようになっているのだ……この新築同様の病院で、接触不良など考えられず、ナースステーションに誰一人として居ないとも考えられない……ブラジャーは患者の指が摘むように持ち、焦らすように持ち上げ始めた……ナースコールのボタンは、けたたましく乾いた音を奏で続けた。


『おほほほッ!!これは巨乳ですなあ』

『乳首の色も悪くないですねぇ。コイツは良いな』

「〜〜ッ!!!!」


持ち上げられたブラジャーは、カップをひっくり返されて喉元に置かれ、胸元から完全に離れた。
形を整える下着が失われたというのに、亜矢の胸肉は半円形のままで崩れることも無く、薄い桃色の大きめな乳輪と、そこからチョコンと飛び出たやや赤みの強い乳首とが、患者達の視姦に震えていた。
全身から脂汗が流れ、胸肉は光沢を纏い始めている。そしてそれは、亜矢の裸体の全てに拡がっていった。



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