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不幸同盟
【アクション その他小説】

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<殺戮病院>-3

〈生徒会室〉
「ただいま」
「おかえりなさい、亜百合さん」
「未斗魅だけなの?」
亜百合は栖羅を背中から降ろして、ソファ−に寝かして別のソファーに座った
「音符ちゃんと礫君はお使いに行ってもらってます」
「あっそう、未斗魅、海月呼んでくれる?それとお茶をお願い」
「わかりました」
未斗魅は室内電話をかけた
「もしもし、未斗魅です、亜百合さんが呼んでいるので、直ぐに生徒会室に来てください」
電話を切るとお茶を入れた
「どうぞ、亜百合さん」
「ありがとう、未斗魅」
未斗魅からお茶を受け取り、一口飲んだ
「やっぱり、未斗魅が淹れたお茶はおいしいわ」
「ありがとうございます」
未斗魅は亜百合の向かいのソファーに座った
コンコン
「どうぞ、入ってください」
ガチャッ
入ってきたのは白衣を着た男の子だった
「失礼します、何のようですか?安穏会長」
「何のようですか?じゃないわよ!!確か言ってたわよね?絶対にハッキングできないファイアウォールを作りましたって?」
「はい、言いましたけど」
「ならなんで、栖羅の情報が漏れたのよ!!」
「漏れたってどういうことですか?亜百合さん」
「車の中で栖羅が起きたから聞いたのよ、どうしてさらわれたの?って、そしたら栖羅が「〈黒楼学園〉のメインコンピューターにハッキングして、僕の〈貯菌箱〉をしられたからです」って言われたのよ」
「そんな、僕のファイアーウォールは完璧なのに」
「なら、自分の目で確かめてみれば?」
「そうします、麻浦副会長、パソコンをお借りしてもよろしいですか?」
「いいですよ、どうぞ使ってください」
「ありがとうございます」
海月はパソコンを起動させ、中に入っていった
「さてと、海月が戻ってくるまでお菓子でも食べとこうかな」
棚を開けるがお茶っぱの缶しかなかった
「ごめんなさい、お菓子は今なくて音符ちゃん達に買いに行って貰っているの」
「そんなー」
「もう帰ってくると思うので、もう少し待ってください」
バンッ
勢い良くドアが開くと、両手にお菓子のいっぱい入った袋を持った音符が立っていた
「ただいまなの♪」
「お帰りなさい音符ちゃん、礫君はどうしたの?」
「遅いから置いて来たの♪」
「俺が遅いんじゃなくて、音符が速いんだよ」
音符の後ろに息を切らしながら、両手に袋を持った礫が立っていた
「お疲れ様、礫君、何か冷たい物入れるわね」
「すみません、未斗魅さん」
「音符も欲しいの♪」
「わかったわ」
音符達は机の上に袋を置き、ソファーに座った
未斗魅はジュースを入れ、音符達に渡した
「ありがとうございます」
「ありがとうなの♪」
音符達はジュースを受け取った
「おかえり、音符、礫」
「ただいまです、亜百合さん」
「ただいまなの♪亜百合、なんで栖羅は寝てるの?」
「ちょっとあってね、後で説明するわ、でっちゃんとアレは買ってきたわよね?」
「はい、もちろんです」
礫は袋の中から一つのお菓子を取り出し、亜百合に渡した
「どうぞ〈プチッとシュー〉です」
「ありがとう」
〈プチッとシュー〉とは、小さいシュークリームがブドウのようになっているお菓子
亜百合は袋を開けて食べ始めた
「音符も食べるの♪」
音符はスナック菓子を取り出し、食べ始めた
「それでどうして栖羅さんは寝ているんですか?」
「あぁ実はね・・・・・・・・ということがあって、海月に今調べてもらっているわけ」
礫は栖羅を見ながら
「それで栖羅さんは寝てるんですね」
「只今戻りました、安穏会長」
「どうだったの?海月」
「悔しいですが、やられてました」
「でっどうするの?」
「もっと凄いファイアーウォールを作ります、今度は迎撃システムも組み込みます」
「じゃあさっさとやりなさい」
「はい、すぐに取り掛かります、では失礼します」
海月がパソコンの中に入ると電源が切れた
「うっうん」
栖羅が目を覚まし、起き上がった
「あれ、ここは?」
「目を覚ましたわね、ここは生徒会室よ」
未斗魅は栖羅に近付き
「具合はどうですか?栖羅君」
「少し気分が悪いだけです、麻浦副会長」
「そう、それは良かったわ」
「栖羅も起きた所で、明日の朝7時に会議をするから遅れないように」
「わかりました」
「わかりましたわ」
「了解しました」
「わかったなの♪」
「それと未斗魅から直属隊に伝えといて」
「わかりました」
「じゃあ、帰ろうか、栖羅はまだ体調が悪いから、私が送るわ」
「大丈夫ですよ、安穏会長」
「だめよ、会長命令よ」
「わかりました」
「よろしい」
亜百合が指を鳴らすと神楽が現れた
「御用ですか?亜百合様」
「栖羅を車までお姫様抱っこで運びなさい、神楽」
「かしこまりました、亜百合様」
「えっちょっちょっと待ってください」
神楽は栖羅をお姫様抱っこした
「どうしてお姫様抱っこなんですか?安穏会長」
亜百合は栖羅を睨みながら
「私に心配をかけた罰よ」
「わっわかりました」
「よろしい」
カシャッ
「麻浦副会長、どうして写メを撮ってるんですか?」
「内緒です♪」
未斗魅は携帯をポケットにしまった
「そうですか」
「皆もついでに送ってあげるわ」
「嬉しいわ」
「ありがとうございます」
「やったーなの♪」
亜百合達は家路についた


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