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少女の頃
【ロリ 官能小説】

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第1章-3

「ま、まぁと…とりあえずパンクは直ったから…乗ろうか」
叔父は、愛想笑いをして、ルイを助手席に乗せる、運転席に乗った叔父は車のキーを差し込み口に入れてキー回す。
キキッと、エンジンの空回りする音がして、エンジンが掛からない。
「おんや?」
叔父は何度か同じ事を試すが、結果は同じであった。
「ハッハッ…ルイちゃんワルイ、どうやらクルマが壊れちゃった見たいだ」
「え…それじゃあ、どうするのですか?」
「そ、そうだ…ケイタイを使おう」
そう言って叔父はポケットを調べるがケイタイが見付からない。軽トラックの車両の中も見るが何処にも見付からない。
「参ったな…慌てて家を飛び出して来て、家に置き忘れちゃったみたいだな…。ルイちゃんすまねえが、ケイタイあるかね?」
「ハイ、持っています」
ルイは手持ちのバックから愛用のケイタイを取り出す。ピンク色の花柄模様の付いた折りたたみ式のケイタイだった。
「お、随分可愛らしいケイタイだ、じゃあ…さそっく番号教えるから掛けてくれ。この辺でもケイタイの電波は届く筈だから」
ルイは、自宅の番号を教えてもらい発信を行なう。
プルル…と、電話の音が聞こえる「届いたよ」と、ルイは叔父に言う。ケイタイに耳を傾けていると、直ぐに電話に出る人の声が聞こえた。
「ハイ、もしもし山崎です」
「あ、アキちゃん…。こんにちは、私よ、島谷ルイ」
「あ…ルイちゃん、こんにちは、今日家に来てくれるのよね…待ってるよ、でも…あれ?私のパパが、迎えに行ったのよね…確か…」
「うん、そうだよ…今、叔父さんと一緒なの、でもね車が動かなくなってね…」
「え…本当なの?待ってね、今ママに代わるから」
アキは、叔母を呼びに行く。しばらくして叔母が電話に出る。
「もしもし…ルイちゃん、大丈夫なの?」
「ハイ、大丈夫です」
「そう…良かったわ…今は、どの辺にいるの?」
「ここは…、どこですか?」
ルイは、叔父に現在地を聞く。
「上菊橋の近くだよ」
「上菊橋ですって…」
「分かったわ。でも今、家には車が無いから、迎えに行けないけど、ユウイチ叔父さんに連絡して迎えに行くように頼んでおくわね。今繋がっているのが、ルイちゃんのケイタイの番号かしら?」
「ハイ、そうです」
「分かったわ…、そこから歩いて橋を下りて直ぐの場所に上菊小学校があるから、そこで待っていてくれるかしら…。私はユウイチ叔父さんに、今から連絡しておくから…。折り返しユウイチ叔父さんから電話がかかってきたら、事情を説明してあげてね」
「ハイ、分かりました」
電話での会話が終えると、ルイは今の話の内容を叔父に伝える。
「そうか…じゃあ、上菊小学校まで行こうか…大丈夫ここから直ぐの場所だ、橋を超えて下りた先だよ」
二人は、その場所に軽トラックを置いて歩く事に決めた。叔父はルイが持ってきた大きな荷物を担いで行く。ルイも、自分にとって必需品が入ったピンク色のポシェットを肩に掛けて歩く。
上菊橋と呼ばれる大きな鉄橋見えて来て、二人は、鉄橋を進んで行く。鉄橋からは、遠くにそびえ立つ山々の峰が広範囲に眺めれた。自然の持つ雄大さと壮観さを肌で感じながらルイは、鉄橋を歩いて行く、やがて前方に周囲を樹々に囲まれた木造の校舎が見えて来た。
「ルイちゃん、あれだよ」
「やっと着いた…」
歩き疲れたルイは、ホッと安心したようで、嬉しそうに笑みを浮かべる。
昭和初期に建てられた様である小学校、校門に掛けられている木製の看板は、昔の字で彫られていた。校舎も古びた雰囲気を漂わせていて、かなりの年季が経過している様子であり、あちこちにガタがきていた。
ルイと叔父の二人は夏休みとあって、児童のいない静かな校舎へと入って行く。
「ここで待っていてくれ、家に電話を掛けさせてもらうよう頼んでくるから」
ルイは、校舎に入って行く叔父の姿を見た。校舎の中には職員と思われる人が2〜3人程いた。叔父は職員達に話をして家に電話を掛けさせてもらう事にした。
一人その場に取り残されたルイは、校舎の玄関先に腰を下ろして、目の前に広がる田舎のグランドをジッと見ていた。外は夏の陽射しが照り付けて眩しさを見せていた。セミ達も、あちこちで鳴いていて夏の雰囲気を盛り上げていた。
夏休みであって学校のグランドには、近所に住む子供達が遊びに来ている姿しかみられなかった。
街に住むルイにとっては田舎の喉かで自然な雰囲気が、とても印象的であった。
「いや…すまねえ、すまねえ…」と、叔父は苦笑いしながら、頭を掻きながら校舎から出て来た。
「何かあったのですか?」
「家に電話したら、母ちゃんとアキに怒られたよ」
「それは大変でしたね…」
「ああ…全くだ、家の女は皆気が強くて困る」
二人は、校舎の玄関前で外の景色を眺めていた。すると前方のグランドを砂ぼこりを巻き上げて走ってくる軽トラックがあった。軽トラックは、校舎の前まで来ると停車して、車の中から五十代位の太った男性が現れた。
「よう、ヤマさん、どうしたんだ、こんなトコロで?」
「おう、誰かと思えばミヤさん、いや…ちょっとな、車が動かなくなっちまってな…」
「アンタとこの車か、ここに来る途中に見かけてな、どこぞの者が置いたのか気になってたんだ」
「だいぶガタがきていたから、動かなくなっちまっただよ」
「バッテリーとか見たか?」
「イイヤ、まだだ」
「もしかしたら、まだ直せるかもしれねえだ、ちょっと行って見るべ」
「分かっただ」
男性二人は、勝手に話を進めてしまい、故障した車を直しに行くと言い始めた。
「あ…あの、私は、どうすれば良いのですか?」



























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