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美咲推し!!
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演劇部バレンタイン公演-7

「いいわね!朱羽24の公演絶対成功させるよ!」
私が言うと
「ハイ!」
全員が返事した。そんな時美咲が顔を出した。
「あれっみんな揃ってどうしたの?」
「スミマセン...昨日約束した美咲先輩の練習に参加させてもらう事....チラッと漏らしたら....私達も参加させろって.....」
「美咲ズルいわよ!葵ちゃんと二人で練習だなんて....私達も仲間に入れて!」
「えっ?葵ちゃん?」
不思議そうな顔をする美咲に
「いいから!話しは中で!」私達は美咲を中に入れて部屋に入り込んだ。
「ここでみんなで踊るのはムリだと思うけど....」
美咲が言うと
「心配しないで私達は歌うだけでいいから!葵ちゃんと二人で踊って!」
私は美咲に笑って答えた。
「その葵ちゃんって何なの?」
「その話しは後で!時間が勿体無いよ!!」
私達は美咲の邪魔にならないように端のほうで歌った。




次の日私は部室のホワイトボードに「AKABANE24の公演絶対成功させる!」そう書き記した。
「ねぇ麻里...このAKABANE24って何なの?」
美咲が尋ねてきた。
「私達朱羽高校演劇部員24人による公演だからよ!!」私が言うと
「でも...男子部員が数に入ってないんじゃ.....」
「あっ......」
美咲の指摘に私は言葉を失った....
「俺達の事は気にしないで下さい!ステージに立つのは部長達なんですから!」
男子部員達の了解を得て数は「24」になった。
「さぁレッスンに行こう!」
私達はレッスン場に向かった。

「北原!また同じところでミスをして!何度同じ事を繰り返すの!!」
今日も中田先生の厳しい声が響いていた。
「スミマセン...もう一度お願いします!」
「ハイ!みんな頭から始めるよ!!」
しかし美咲は同じところでミスをした。美咲には珍しく振り入れに手こずっていた。
「北原!!また!!あなたやる気あるの?こんなステップ覚えるのに何日かかっているの!!」
「スミマセン...もう一度お願いします!」
「何度やっても同じよ北原!少し頭を整理しなさい!みんな10分間休憩を取って!」
中田先生がそう言うと、美咲はペットボトルの水を口に含んだ。
「先生...ちょっと美咲に厳しすぎませんか?」
「私達は創作ダンス部じゃないんですから....」
美結達が先生に抗議していた。
「麻里もそう思うでしょ!麻里からも言ってよ!!」
詩織が私に同意を求めてきた。正直言って私もそう思っていた。しかし....私の口から出た言葉は全く違っていた。
「美咲もそう思っているの?」
美咲は驚いた顔をしていた。
「もしかして...天狗になっているんじゃない?そこまでしなくたって、充分センターとしてやっていけるって....」
美結達も中田先生も驚いていた。


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