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キョウ王子の受難
【ファンタジー 官能小説】

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第一章〜女騎士と王子〜-2

(な、なんだ‥‥?)
ドクリドクリとシンボルがやけに脈打ち心臓も鼓動が早くなってきたのである。
「王子‥‥?」
自身の異変に気付いたのか顔を上げるレイナ。
彼女に名を呼ばれ其方を向いた瞬間‥‥
ードクン!
(あ‥‥)
彼女のエルフ特有の整った顔立ち、薄く化粧が施され艶やかな唇に目を奪われまるで股関のシンボルがアンテナのように彼女へ向きそそり立つ。
そして、そのシンボルが命じるままにレイナに飛びかかる。
「えっ!」
そのまま、レイナに覆い被さり肩に手をかけ血走った目で彼女を見下ろす。
「お、王子‥‥」
レイナが怯えきった表情でキョウを見上げるもその怯えた顔さえ火に油を注いだかのようにキョウの獣じみた笑みを深めるだけであった。
レイナの鎧に包まれた女性らしさを表す乳房に手をかけようとするキョウ‥‥。
「っ!」
ーバチン!
乾いた打撃音が響き頬を平手打ちで叩かれたキョウが呆然としている隙に彼にのし掛かられていたレイナは抜け出すことに成功していた。
「俺は‥‥」
瞳に正気の光を取り戻したキョウだったが自身がした行為に茫然自失となっていたがハッと我に返り慌てて頭を下げる。
「すまない!気がついたらこんなことを‥‥」
土下座のまま謝罪を口にしていたがまだ彼の頭の中はグルグルと自身がしでかした事と何故?が回っていた。
「王子‥‥」
レイナのキョウを呼ぶ声には冷たい侮蔑の響きが含まれていた。
「そんなに‥‥」
感情の籠もらない無機質な声で彼女は続ける。
「そんなに私を犯したかったのですか?」
その核心を突き刺す言葉にビクリと肩を震わせながらも衝動的に顔を上げるキョウだったが‥‥
「それは‥‥!」
言葉は続かない。
顔を上げた彼の視線に映ったのはゾクリとする程淫靡な微笑みを浮かべながら自身を見下ろすレイナであった。
その初めて目にする女性騎士の『牝』の顔に無意識の内に半開きとなった口内に溜まった唾液を喉を鳴らし嚥下していた。
「無理矢理力ずくで女を犯そうだなんて‥‥」
レイナは表情を変えないまま指先に魔力を集中させ何やら空中に魔法陣を描く。
「うお‥‥!」
キョウの両腕の手首に光の輪が発生したかと思うと後ろ手に固定してしまう。


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