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悟りのセックス
【鬼畜 官能小説】

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第2章-1



その部屋には、真梨子と住職と弟子の芳念が座っていた。
部屋の正面の床の間には、観音像の絵が掲げられていたが、
真梨子にはそれが、どこか不釣り合いのようなきがした。


部屋の中にはすでにマットが敷かれており、
これからの行為を暗示していた。

その他には、そのマットの近くにテッシュの箱が置かれているだけであり
シンプルで簡素な雰囲気だった。

これから性の儀式が行われるとは、想像も付かないようだが、
しかし、これがこの寺のやり方なのだろうか。

妖しいセックスの饗宴・・・というやり方でなく
あくまでも女性患者の不感症を無くす(治療)と・・
位置づけているのだろう。

再び3人は神棚に向かって、題目を唱えた。

それは真梨子には分からない言葉で、唱えられていたが
時々、それらしき言葉が聞こえてくる。


「南無妙・・・ここにおられる真梨子様に聖なる儀式を持って・・
・・真梨子様に・・・快楽を授け・・・女性として・・」

妖しい読経は、およそ10分ほどで終わった。
それが終わると、住職は真梨子に向かって言った。


「さて、真梨子様、これにて準備はできましたぞ」
「はい、ご住職様」

「では、着ている物の全てを脱いで、この箱に入れなさい」
「え?あ・・はい」

そこには少し大きめで、着ている物を入れる箱が置いてあった。

「では、どうぞ」
「はい、あの・・」
「何でしょう」
「いま、ここででしょうか、少し」
「恥ずかしい・・とでも?」
「はい・・」


真梨子は、
この部屋で自分が決心した性への快楽の為の治療を受ける。
それは分かっているのだが、
裸になるのを目の前で見られるのは恥ずかしかった。


「それは無用じゃよ、その恥ずかしさも女性には大切なことなのです、
しかし、今は貴女は快楽を求めようとしているのです」
「はい・・・」
「だから、私と芳念の前で、貴女の全てを見せること、それが大事なのですぞ」
「そうでしょうか」

真梨子は羞恥に頬を桃色に染めながら、住職の真剣な眼を見つめた。




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