接近-16
幸か不幸か、この事で健太郎と雅江は今までより親しくなることになった。以前よりも良く会話するようになったし、少し仲良くなれた。
「じゃあこの書類お願いします。」
「うん。」
愛くるしい笑顔で答える。
(くそー、やっぱヤリてぇなぁ…。)
内心、雅江とヤリたくてヤリたくてしょうがなかった。
机からロッカーまで、雅江の私物は制覇してしまった。あとは生のカラダだけである。
頭の中ではどんどんスケベな女に仕立て上がっている。自分の肉棒にむしゃぶりつく姿、上に乗って快楽に浸る姿、精子を美味しそうに飲む姿…、雅江のイヤラシイ姿ばかりがいつも妄想されていた。
そろそろ忘年会シーズンだ。健太郎の会社もそろそろ忘年会がある。
(忘年会たって、別にチャンスらしいチャンスないしなぁ…。)
普通に飲んで普通に終わる毎年の忘年会。健太郎はさほど期待もしていなかった。
(個人的に飲まないとそういうチャンスってないよなぁ…。)
雅江の事務服を汚しながら、そんな事を考えていた。