性そして生命-9
「……あっ……うぅっ……し…真ちゃん……」
熱く湿った慶子の内部がめり込んでいく三田村のペニスを包み込み、強く収縮しながら抱きしめる。
おそらく慶子自身は無意識なのだろうが、肉体そのものが積極的に快感を得ようとしているのがわかる。
「………っあ……慶子っ……むっちゃ…絞まるっ……」
想像を超えた快感に、三田村も思わず声が漏れた。
慶子の膣の動きに誘い込まれるように、三田村もゆっくりと抽送を開始する。
「……んんっ……ああああぁっ……ハァッ……ハァッ……あ…あぁっ……」
三田村のリズムに合わせるように、慶子が腰を前後に動かし始めた。
「……ああっ……慶子っ……」
プロの風俗嬢を思わせるようななんとも言えぬ卑猥な腰遣い。
以前とは全く別人を抱いているような感覚に三田村は猛烈な興奮を覚えていた。
川瀬という男の持つ、恐るべきテクニック。
一晩抱かれた慶子でさえこんな風に変えられてしまうとなれば、数ヶ月間ずっとその性技を施され続けたあいりの肉体は、どれほどのものなのだろうか?
唇からヴァギナ、アヌスに至るまで、穴という穴全てを執拗なまでに川瀬に開発され尽くしたその身体は、どんな抱き心地なのだろう――――。
慶子の中に欲棒を突き入れながらも、気付けば三田村の頭の中はあいりのことでいっぱいになっていた。
「あの」川瀬がそれ程までにのめり込み、執着する藤本あいり――――。
その極上の女が、誰よりも抱かれたいと切望している相手は――――他の誰でもなく、自分なのだ。
そう考えた途端、急激に気分が高揚し、射精感が込み上げてきた。
「―――っ……もうイきそうや……イってもええか?」
「……う…ん……嬉しい……っあぁっ……あああっ……」
「――――慶子っ」
『――俺は最低な男や』
己の中に潜む悪魔を呪いながら、三田村は慶子の唇に貪りついた。
「……んんっ……し…真……」
喘ぎ声を封じられた慶子は、息苦しそうに三田村にしがみつく。
目をきつく閉たまま、三田村はラストスパートをかけた。
足を持ち上げ激しく腰を打ち付けながら、慶子の手をぎゅっと握る。
擦る度にいやらしく三田村を締め上げる敏感な膣壁。
そのぬるついた淫靡な泉の奥で、三田村はあいりを探していた。
あいり―――。
あいり――――!
あいり―――――!!
霧の立ち込める森の奥で、得体の知れない化け物と交わる藤本あいり。
ロープのように身体中に絡み付く無数の触手。
グロテスクな紫色の蔓が乳房を絞り上げ、紅く尖った乳首には吸盤のような物体が吸い付いている。
触手が抵抗する脚をギリギリと開き、無数のイボのついた怪しげな生殖器が、何本もあいりのラビアをこじ開けながら侵入していく。
『あっ……あぁっ……イヤあっ!イヤあああっ!』
悲鳴をあげるあいり。
冷酷な化け物が、身体を揺すりながら抽送を開始する。
それと同時に、小刻みに振動する長い舌が、クリトリスに絡み付く。
『あっ!あぁっ!……はぁっ……イ…イイっ……イイのっ……み…三田村…くん………』
『……あいり……』
気付けば、いつしか三田村は、妄想の中でその化け物自身になっていた。
はち切れんばかりに勃起したペニスを締め付けるあいりの熱い膣。
その悩ましい感触が、三田村を猛烈に燃え上がらせていた。
『あ……あ……あい……り……っ……』
強烈な快感が脳天を突き抜け、下半身に熱いものがほとばしる。
「………あかん……イくっ……!」
引き抜いたペニスの先から、熱い白濁液がびゅるっと勢いよく飛び散り、慶子の腹の上を汚した。
「あぁっ!………うぅっ……ふぅっ………」