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留守番の夜
【兄妹相姦 官能小説】

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三時の夕立『雷:止まない雫』-2

ところがだ。
こういう浮わついた状態ってのは、どっかでバレるモンなんだな。
まず、バスケ部のコーチにキレられた。
集中しろ!なんでこんな初歩的なこともミスるんだ!…だってさ。
さすがに反省してマジメにやったから、ちょっと筋肉増えたかな。

そんで、次にほころびが現れたのは、もちろん勉強の方で。
これがまたタイミング悪くてさ…期末テスト、赤点だらけ。
今まで、そこそこの成績はキープできてたのに、おかげで合宿明けに補習だ!

何よりキツイのが…母親から言い渡された「バイク禁止令」!
片桐と会う時は、いつも走ってくる、と言って家を出るから、母親の誤解も分かる。
…が、これじゃ、片桐と使ういつものラブホに行けねぇじゃん!!

高3の夏休みが、こんなサイアクの始まりになるなんて。
そりゃ確かに受験とかあるけどさ?
俺は、適当な大学の工学部にでも行けりゃいいわけ。
甘い考えかもしれねぇけど、今の楽しみの方が大事だし?
そう思ってたのに。
やっぱり俺ってガキなんだろうか。
度量の狭い自己中。
それを痛感した出来事とは―…



発端は、夏休み突入から数時間後のこと。
いや、正確には明日からが休みなんだけどな。
HR解散後、入道雲を横目に部活へ行った。
数時間後、気付くと、体育館のゲタ箱が濡れた人でいっぱい。
よく見るとそれはテニス部で、俺はピンと来た。

「…片桐」

ぺたぺたとソックスのままで歩く姿に声をかけると、ぱっと振り返った。
なんとなく嬉しそうなアイツを見て、ウソついてでも抜け出した甲斐があったなと思う。
そのせいか、夏休みの憂鬱を忘れていたようだ。

片桐を物陰に連れ込み、キスしてイタズラして。
常にコイツに飢えてるせいか、やけにエロいアイデアが湧く。
たまにはお互い部活のユニフォーム着てヤんのも燃えんじゃね?
…と思ったのに。

「……は!?」

補習があることを伝えた時、小1から俺を知る片桐はかなり驚いていた。
俺の成績や、補習になるタイプじゃないってことは分かっているからだ。
それよりも、片桐がその反応ってことは…

「なに、お前は違ぇの?
てっきりアニキと俺の相手とで、成績ガタ落ちかと…」

…肯定はされず、ちょっと裏切られた気分。
でも気まずいのはお互い様で、人の気配が近付いてきたのをいいことに、どちらからともなく解散。





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