凌辱の果て-9
「三田村く……ん……あぁっ……三田村くんっ……」
「あ…あいりちゃん……ごめん……」
「ち…違う……あぁっ……ハァッ……お…お願い……も…もっと……」
「あ……あいりちゃん……ええんか……?」
悩ましい声に煽られるように、三田村がバイブレーターの出力を上げる。
今度は高い振動音が響き渡り、クリトリスにあたっている部分が激しく振動し始めた。
「あっ!あぁっ……イイっ……ハァ……ハァ……あぁっ……ああああっ……三田村くん……三田村くんっ」
無意識のうちにぐいぐいと収縮する膣壁。
あまりに強い締め付けのせいで、バイブレーターが押し出され抜け落ちそうになる。
「あ…あぁ……ぬ…抜けちゃう……イヤっ……お願い……辰巳くん……挿れてっ……」
思わず口走ったあいりの言葉に、辰巳がニヤリと愛好を崩す。
「イシシ……エロすぎだぜ全く……」
辰巳は、少しずつ押し出されてきていたバイブレーターを、再び奥へと突き刺しながら、あいりの乳首に吸い付いてきた。
くちゅくちゅと舌の上で肉蕾を舐め転がす辰巳。
その強烈な刺激に、腰が砕けそうになる。
「ひいっ……ダ…ダメぇっ……あっ…あああっ……イっちゃう……」
もはや誰に何をされているのか、何が一番気持ちいいのかもわからない。
ずっとこちらを見下している川瀬の冷ややかな視線さえも、あいりとっては強力な媚薬に感じられた。
「……あぁ………お願い……もっと……もっと…っ……」
乳輪に絡み付く辰巳の舌。
その刺激を上回る快楽を三田村のバイブで与えて欲しい。
上下に襲い掛かる猛烈な快感に、あいりは我を忘れて没入していた。
「あ……あいりちゃん……気持ち……ええねんな?……」
三田村が、掠れた声で搾り出すように囁いた。
「………どう…して欲しい?……こ……こう?……」
あいりの反応を見ながら、強く、弱く、また強くとバイブの出力を変える三田村。
その微妙な振動の変化が、「三田村の手によって攻められている」という事実を実感させる。
直接的には指一本触れられていないけれど、三田村の意志でイかされる喜びに、あいりの胸はうち震えていた。
今にも涙が溢れそうなほど、思いが高まっていく。
「あぁっ……み……三田村くん…三田村…く…ん……す……好き……あぁっ……好きなのっ……」
ほとんど無意識のうちに、あいりはずっと胸に秘めていた思いを三田村に打ち明けていた。
「だから……ハァッ……ハァッ……ハァッ……あ…ぁっ……嫌いに……な…ならないで……」
「大丈夫や……めっちゃ綺麗やで……イってええよ……」
三田村の優しい声に、胸が震える。
綺麗と言われたからといって、それは決して愛されているわけではない――――。
しかし、今まで感じたことのないような幸福感があいりを満たしていた。
「あぁ……イく……三田村くんああぁん……ハァッ…ハァッ……お願……い……も…っと……」
玩具だと思われても構わない――――。
愛する人にこれほどの快楽を与えてもらえるなら、それは最高に幸せなことのように思えた。
あいりの表情は、今まで見たこともないほど妖艶な輝きを帯びていた。
「あぁっ……イくぅ……あっあぁっ……き…気持ち…い…三田村くぅん……イくっ……イくぅっ……あああああぁっ!!」