凌辱の果て-10
強烈な電気ショックを受けたように、びくんびくんと身体が痙攣し、ブシュッ!という音と共にバイブレーターが抜け落ちた。
下半身が急に熱くなり、噴水のように半透明の液体が勢いよくヴァギナから噴き出した。
「あ―――あいりちゃん!――」
三田村の顔に、あいりの身体から出た生温かいシャワーが浴びせられる。
潮を吹いたのは、あいり自身初めての経験だった。
「うわっは!すっげぇ!初めて見た!」
辰巳は大喜びしながら、手に飛び散った液体をべろべろと舐め回している。
「―――どけ!」
それまでじっと見ているだけだった川瀬が、突然辰巳を押しのけてあいりの上に覆いかぶさってきた。
達したばかりの敏感な陰部に、いきなり指が挿入される。
「………いい気になるなよ」
猛烈な怒りを孕んだ低い声は、いつもの冷静さを完全に失っていた。
「そんなに好きならいつでも潮ぐらい吹かせてやる―――」
川瀬は、嫉妬に狂った子供のように膣壁の一点をむきになって刺激し始めた。
尿意が自分でコントロール出来なくなるような、なんとも言えない感覚が急激にむずむずと高まっていく。
そこは恐らく短時間に潮を吹かせることが出来るツボに違いなかった。
三田村のバイブで達した時の感覚とは程遠い、鈍痛のような不快感―――。
「うぅっ……しゅ…主任……」
「甘えた猫撫で声出しやがって………今ので愛しあった気にでもなったか……?」
「……ち…違……あっ……あぁっ!……やぁぁっ!」
「勘違いするなよ……お前は三田村にオモチャにされただけだ……」
「……あぁっ……ハァッ…ハァッ……やぁっ……あぁっ…」
「お前は……男なら誰でも欲しくなる……最高のオモチャだからな……」
「いやっ……いやぁぁっ!あああああぁっ!!」
ブシュッ!という凄まじい破裂音と共にあっという間に感度が高まり、あいりはすぐに二度目の潮を吹いた。
「ふぁ…ぁっ……ああああっ………」
尿道口と陰核がジンジンと痛み、残尿感のような違和感がけだるく下半身を支配する。
「ハハッ!……見ろ辰巳!潮ぐらい何回でも吹かしてやる!」
けたたましく笑う川瀬の顔は、ひどく青ざめて病的にさえ見えた。
「……しゅ……主任……もう……やめて…やめて下さい……」
あいりの胸に、なんとも言えない哀しみが込み上げていた。
三田村も、何かをじっとこらえるような表情でこちらを見つめている。
「―――お前は―――俺の玩具だ。快楽に溺れた―――ただのメスだ!」
川瀬は自分に言い聞かせるように言いながら、あいりの身体を椅子から引きずり下ろした。
手足を縛っている縄を解き、冷たい床の上に乱暴に押し倒す。
『犯される…………。
三田村くんの目の前で……』
この男に攻め抜かれて冷静でいられる自身はない。
あいりは絶望してきゅっと目を閉じた。