男と女の愛の告白(4)-4
女はモデルみたいに背も高くスタイルが良いんだよ。
初めてだったな、こんな綺麗な女。
でもね、その女はさっぱりした女でね、気持ちが良いんだ。
なんか、垢抜けているっていうか、初めてだった。
会社勤めでなく、かといって水商売でもなく、
想像も付かない不思議な雰囲気を持った女だった。
飲んでいて、意気投合したもんだから、俺が冗談に言ったんだよ。
「ここは、落ち着きすぎて気分が乗らないから、ここを出て少し飲みなおさないか」
「そうね、いいわよ、任せるわ」
聞こえたかどうか、マスターは嫌な顔をしていたっけ。
女も少し酒を飲んだようで、良い気分になっていてね、
始め来たときのような憂いも無くなっていた。
俺たちは外へ出たんだ。
火照った頬に、夜の風は心地良い。
俺は機嫌が良くて、女と歩いていると、女が急に立ち止まって言うんだ。
「ねえ、飲むよりもあのホテルへ行かない?」
「ラブホテル?」
「うん」
「抱いても良いってこと?」
「そうよ、今夜は人肌が恋しいの・・今はそんな気分なの」
「ほんとうにいいんだね」
「あたしが欲しければ」
「もちろん」
「うふふ」
俺は(夢か?)と思ったよ、他で飲み直すだけかと思ったからね。
暗闇の中で俺は女を抱き寄せて、キスしてね
(あぁ・・)女は甘い声をだした。
俺に身体を預けてきて、女の身体から甘い素敵な香りがするんだよ。
たぶん香水だと思う、良い匂いなんだ。
それにハイヒールを履いているから、背の高い俺とでも丁度良い感じだった。
「ほんとうに抱いても良いんだよね」
「そのかわり、私を気持ちよくさせてね」
と、甘い言葉で言ったんだ。
「もちろんだよ」
「わかったわ、じゃあまかせるわ」
そのとき、女が酔った勢いか、しらふかは俺は分からない。
そんなことはどうでもいいのさ。
良い女がいれさえすれば。