肉体の取引 前編-9
「ああっ!嫌っ―――!」
乳輪全体を無理矢理吸い出してぐにぐにと捏ねくり回すような乱暴な愛撫。
ただ女がよがる姿を見るためだけの、全く愛情のない舌使いに、涙がこみあげてくる。
「……やぁっ……いやぁっ……」
「――いつまでそんなこと言うとれるやろな」
「あっ……はぁっ……あっ…いやっ………」
「コリコリに硬うなってきたで?結構感じてるんとちゃうか」
激しい刺激で硬くしこってしまった片方の乳首を指先でつまみながら、高橋は今度は反対の乳首に口をつけて舌で転がし始めた。
「あ……や…やめて………」
左右の乳首に与えられる淫靡な刺激。
若い三田村とは違う、女を知り尽くした巧みな性技が、うぶな慶子の肉体を激しく翻弄し始めていた。
「んあっ……ああっ」
ビリビリと身体を駆け抜ける微弱な電流に、膣がきゅうきゅうと締め付けられる。
女芯がオスを求めてじんじんと疼き、「セックスしたい」という強烈な欲求が急激に高まっていた。
三田村のペニスに貫かれている自分自身の姿が何度も頭に浮かんでは消えた。
『………あかん……うち……なんか……ヘンや……』
気がつけばヴァギナの合わせ目が自分でもわかるほどはっきりとぬるつき始めている。
『……嘘…いやや……』
すると、川瀬が慶子の反応を見透かすように、下半身のほうへ回りこんできた。
「慶子さん―――あなた、濡れてますね?」
「そ……そんなことありません……」
「強情な娘やな。見ればわかるで」
高橋も股間に顔を近づけてきた。
「やめて…勘忍して下さい……」
必死の思いで訴えたが、懇願虚しく、高橋と川瀬の手が慶子の脚を左右に大きく開いた。
「……あっ……ダメ……!」
二人の男の前に晒されるヴァギナ。
薄めの陰毛までが、溢れ出した愛液で湿っているのが自分でもわかる。
「ほぅ……ええ眺めやのぅ。処女みたいなピンク色やで」
「……やめ…やめて……お願い……」
「やっぱり……ずいぶん濡らしてるじゃないですか」
川瀬の指が慶子の陰部に滑り込み、潤んだラビアをぱっくりとこじ開けた。
「……あ…あぁっ……」
粘りのある液体がたらりと床にしたたり落ちる。
嫌悪する男たちに大事な場所を弄り回される不快感と、こんな状況で濡れてしまったという精神的なショック―――。
大切なものが次々壊れていくような、言いようもない喪失感が慶子を襲っていた。
「部長――アレが出来ますよ」
川瀬が両手で慶子の陰唇を左右に大きく広げながら、高橋に何やら目配せをした。
「ククク―――女体盛はコレが楽しみやからな」
高橋はそう言うと、新たに刺身を一切れつまみあげ、濡れたラビアにべっとりとなすり付けてきた。
「……あっ……い……イヤっ……!」
二度、三度と執拗に割れ目を上下する冷たくおぞましい感覚。
ぴちゃぴちゃという不気味な音が部屋中に響き渡る。
「見てみい。糸引いてるで」
高橋は慶子の愛液をたっぷりとまぶした刺身を嬉しそうに高々と持ち上げると、これみよがしに舌先でペロペロと舐め回した。
「……や…やめて」
あまりにも変態的なその行為に、気絶しそうなほどの嫌悪感が込み上げる。
「どうやらあなたの場合、カラダのほうが正直なようだ……」
川瀬は溢れる蜜をすくい上げるように陰唇を下から上に撫で上げ、クリトリスを小刻みに擦り始めた。