罰ゲーム 前編-4
「……はあっ…ああっ…」
絶え間無く与えられる刺激に思わず身体をのけ反らせると、今度は乳首にもぬるっとした唇がむしゃぶりついて来た。
すぐにもう一方の乳首にも別の唇が吸い付く。
「あっ……や……んっ……」
乳輪全体をべろべろと舐め回されたり、硬くなった先端を甘噛みされたりと、左右の乳首に同時に与えられる様々な愛撫。
その度に強く激しい刺激が身体中に駆け巡った。
「……あっ……やあっ……ダメぇ………」
まとわり付く唾液や舌の感触、そして体温の微妙な違いが、別々の男に嬲(なぶ)られているという事実を生々しく実感させる。
『……三田村くん……三田村くんは……どこ……?』
自ら望んで坂田たちに身体をオモチャにされ、こんなにも濡らしてしまっている自分を見て、三田村はどう思っているのだろう。
淫乱な女と軽蔑しているだろうか?
それとも、AVを見るように興奮しているのだろうか?
あるいは――自らもゲームに参加して、この身体を弄んでみたいと思っているのだろうか―――?
激しい快楽の渦の中、ぼんやりとそんなことを考えた時、新たな唇が股間に吸い付いてきた。
「あっ!……ひゃうっ……ああっ!」
予期せぬ突然の刺激に身体が大きく跳ね上がる。
『……三人……いる?』
左右の乳首とクリトリスを同時に攻める三つの舌―――。
となれば、このうちの一人は確実に三田村ということではないのか―――。
『――この中に……三田村くんが……いる――』
そう確信した瞬間、あいりの身体は湧き上がる羞恥と快楽で一気に熱を帯びた。
割れ目の中を掻き出すように何度もなぞり、クリトリスを強く舐め上げる第三の舌。
口の中で器用に包皮をめくられて、剥き出しになった部分を飴玉のように舐め転がされると、下半身に尿意にも似た強烈な快感がほとばしった。
「……あっ!…ああん……ああっ」
あの清潔感溢れる三田村が、どんな顔をしてこの卑猥なゲームに参加しているのか、あいりにはまったく想像が出来なかった。
だが実際、自分の身体には今三人の男が群がっている。
どの手が誰の手なのか、
どの舌が誰の舌なのか、
あいりにはわからない。
しかしあいりにとっては
全ての指が三田村の指であり、全ての舌が三田村の舌のように感じられる。
まるで何人もの三田村に全身を愛撫されているような狂おしい倒錯感の中で、あいりは悶え苦しんでいた。