坂田会-7
ヌラヌラと光るピンクの花びら。溢れだした花蜜はアヌスまでべったりと濡らし、真っ赤なベッドカバーに淫靡な染みを作っている。
それを見た瞬間、三田村の頭の中に、辰巳の携帯に映っていたあいりの写真が蘇った。
「………あかん……俺……何してんねん……」
自分が何をしているのか、何のためにこの部屋に来たのか、頭が混乱していた。
「……ねぇ……見てぇ……指が…こんなに……あっ……あン」
三田村の目の前で自らの指を淫裂に突き立て、腰をふる直美。
指の数を二本……三本……と増やしながら、ぷっくりと充血した陰核を親指で捏ねまわしている。
「はあぁっ……キモチいいっ……もっと……見てぇ……」
三田村は自分の身体と気持ちのズレに違和感を感じはじめていた。
俺――俺は何しようとしてたんやったっけ―――。
しかし目の前のあまりにも淫靡な光景に、頭と関係なく下半身が反応してしまう。
「ねぇ……ン……ちょうだい……三田村くんの……硬くて……おっきいの……」
「……ちょ…まって……」
三田村が考えるより先に、直美は馴れた手つきで三田村のスラックスとトランクスを下げてしまった。
恥ずかしいほどにそそり立った肉茎。
直美の破廉恥な挑発に、三田村の若い身体は情けないほど反応してしまう。
「……ああン……早く入れてぇ……三田村くんの……おっきいのぉ………」
直美は自ら腰をあげ、三田村のぺニスの先をそのぬるついた割れ目にぐりぐりと押し付けた。
先端から伝わる生々しい快楽に、身体が引き寄せられていくのがわかる。
意思とは関係なく快感を求めて無意識に動いてしまう下半身。
「………あ…ああっ……」
何も考えられないまま目の前の温かい泉に深く腰を沈めると、パンパンに張りつめていた三田村自身を、痺れるような快感が包み込んだ。
「……ああっ……」
「……ふふ…カワイイのね……」
直美は純情な三田村を翻弄するように、腰を左右に降りながら中をぐいぐいと締め付ける。
「……うぁ……あかん……も……でそうや……」
激しい酔いのせいで、発射のタイミングをコントロールできるような余裕がなかった。
ただ与えられる快楽に反応するだけで精一杯な状況。
「中で出していいよ……あたし安全日しか『坂田会』には出ないから……」
「……な……中で……」
コンドームをつけずに女性の中に射精した経験は、三田村にはない。
「ねぇ……アタシの中に……いっぱい出して……三田村くんの……」
直美の魅惑的な囁きに、次々切られていく理性の糸。
「……っ……ぅああっ……」
わけがわからないまま、三田村は直美のひくついた肉壷に夢中で己を打ち付けた。
繋がった部分から急激に快感がせりあがってくる。
俺……何してんねん――?
俺何でここにおんねや――?
この女……誰や………。
「……あっ……あン……三田村くん……中に……ちょうだいっ……」
「……うっ……出るっ……」
激しい衝突音がベッドルームに響き、直美の中で三田村はあっけなく果てた。