調教-5
「……ああ…あいりちゃん……俺もう……出ちゃいそうだよっ……」
あいりの髪をつかみ、えづいてしまうほど喉の奥深くに巨大なペニスを突き立てる辰巳。
顔を背けたいほどの臭気を放つそのグロテスクな性器を、あいりはなすすべなく受け入れていた。
「……ん……んぐ……ううっ……」
口を閉じられないため大量の唾液が唇から溢れて、幾筋もあごを伝っている。
「………あああっ……口に出すよっ……」
言い終わらぬうちに辰巳の身体がびくびくと震え、二度三度と押し寄せる波のように、あいりの口の中に大量の精液がほとばしった。
「……吐くな……飲め！」
川瀬に強い口調で命じられ、あいりは顔をしかめたまま一生懸命その青臭い白濁液を燕下した。
「……フン……上出来だ」
川瀬はニヤリと冷徹な笑みを浮かべると、あいりを四つん這いの姿勢にさせて貞操帯の鍵を外した。
ウエストを強く締め付けていたベルトを外した瞬間、二本のバイブレーターが、ずるりと床に転がり落ちる。
くねくねと動き続けるその卑猥な玩具は、あいりの体液が付着して、ぬらぬらと異様なほど光っていた。
「……ああ……あいりちゃん…すごくエッチだよ」
辰巳は射精の余韻のせいか上擦った声を出しながら、微かな異臭を放つあいりの下半身にバックからとりついた。
尻を左右に広げると、何時間も強制的に開きっぱなしにさせられていた二つの穴は、閉じ方を忘れてしまったかのようにぽっかりと虚ろな口をあけてひくついている。
そのだらし無く淫靡な光景に、辰巳の達したばかりの肉茎は一気に凶悪な硬さを取り戻した。
「……ああ…すげぇ……我慢できねぇ……」
あいりの卑猥すぎる姿に、辰巳は我を忘れてその濡れそぼった陰部にむしゃぶりついた。
咲き誇るハイビスカスのように開ききった褐色のラビアから、肛門の皺の一本一本に至るまで隈なくなぞっていく辰巳の執拗な舌。
「……う…いやああっ……！」
最も恥ずかしい場所を大嫌いな男に舌でいじりまくられる屈辱に、あいりは堪らず悲鳴をあげた。
「……俺のもやれよ……」
川瀬はあいりの頭のほうに回り込み、乱暴に髪をつかんで顔をあげさせた。
硬くなった自分自身を素早く取り出すと、あいりの口の奥めがけて思い切りそれを挿入する。
「……ん……んぐ……」
辰巳にフェラチオを迫られた時と違って、あいりはほとんど抵抗なく川瀬を受け入れた。
ペニスに絡み付く生温かい唇の感触。
敏感な裏筋を器用になぞりあげるぬるついた舌先。
あいりの愛らしい口は、まるで使い込まれた性器のように川瀬の肉棒全体をぐいぐいと締め付けてくる。
川瀬が教え込んだ通りの愛撫を、あいりはほとんど無意識のまま忠実に実行していた。
過去に抱いたどんな女よりも素直に自分の調教を吸収する肉体。
誰よりも生真面目で清潔感に溢れているこの女は、皮肉なことに生まれながらにして性行為に関する感性が特別秀でているのかもしれない。
肉棒をピストンさせる度に、絶妙に絡みついてくるあいりの舌と唇。
ぬるぬると溢れ出す唾液が、まるでローションのように肉全体を包んで、なんともいえない甘美な刺激を下半身全体に与えてくる。
あっという間に一度目の絶頂が近づいていた。