調教-3
「……随分はしたない姿を晒したもんだな……」
薄暗いバックルームに川瀬の冷たい声が響く。
フロアでの強烈な絶頂の余韻がまだ冷めきらぬ身体のまま、あいりは人気のないバックルームの奥で次なる凌辱を受けていた。
「……薄汚いメス犬め……」
川瀬は両手で制服の胸元を乱暴に引きちぎって、あいりの身体からベストとブラウスを一気に剥ぎ取った。
川瀬の命令で、最近は下着を着用することすら許されていないため、豊かな白い乳房がいきなりあらわになる。
セクハラを繰り返し受けるようになってから幾分大きくなったように見える桃色の乳輪が、汗で光ってひどく卑猥に見えた。
まだアクメの名残から覚めきっていないのか―――あるいは抵抗することすらあきらめてしまったのか―――。
あいりははだけられた胸元を隠そうともせず、トロンとした表情でぼんやりと遠くを見ている。
「……気にいらねぇな……」
ウエストのホックを乱暴に引きちぎると、タイトスカートがするりと床に滑り落ち、卑猥な貞操帯に拘束された下半身があらわになった。
排尿の時さえもそれを外すことを許さなかったため、あいりの蒸れた下半身は汗と微かなアンモニアの臭いを放っている。
「……その恥ずかしい格好を『同期のお仲間』にも見せてやれよ……」
「……ど…同期……?」
川瀬が「同期」という言葉を口にした途端、あいりの顔色がサッと変化した。
うつろだった瞳に生気が宿り、ぼんやりしていた意識が急激に蘇る。
だらりと弛緩していたその身体が緊張で強張るのが川瀬にもはっきりとわかった。
「……同期って…まさか……」
あいりがすがるような目で川瀬を見上げた時、背後で人の気配がした。
「……あいりちゃん……」
カゴ車の陰からニヤニヤしながら現れたのは、辰巳潤一だった。
「……辰巳くん……」
ほんの一瞬だが、あいりの顔に僅かな安堵と落胆が浮かんだのを川瀬は見逃さなかった。
『フン……三田村だと思ったか―――』
その表情に激しく苛立ち、川瀬は乱暴な手つきで背後からあいりを羽交い締めにした。
「……辰巳来いよ……藤本はこういう変わったプレイが大好きらしいぜ」
「………い…イヤッ……来ないで……」
急に我に返って身を縮めようとするあいり。
飢えた爬虫類のような辰巳のねっとりとした視線に晒され、全身に鳥肌が立っている。
「……すごくいやらしくて……ハァ…ハァ…すごく…綺麗だよ……」
辰巳は興奮した口調で呟くと、あいりの全身をじっくりと視姦しながら近づいてきた。
川瀬と二人がかりであいりをレイプしたあの夜以来、辰巳は再びこういうチャンスが来ることをずっと待ち望んでいたのだ。
「……ああ…あいりちゃんのこんなエロい姿…夢みたいだ…ハァ…ハァ…」
じっとりと汗ばんだ手の平が、あいりの髪をゆっくりと撫でる。
脂ぎった醜い顔が接近し、ぬるぬるとした辰巳の口があいりの可憐な唇に覆いかぶさった。