玩具にされた女-8
「……おおっ……こらええわ……中がよう締まって……ローターの振動でビリビリしとるがな」
高橋はペニスを深く挿入したまま、理可の膣に埋め込んだローターの振動を「強」に切り替えた。
「……はっ…ああっ…ダメっ…!イ…イっちゃう…!」
急激な刺激に理可が悲鳴を上げる。
川瀬がその悲鳴を封じ込めるように更に喉の奥へとペニスを押し込んできた。
「……ん……んぐっ……んあっ……ヤ……イヤぁっ……!」
内側からクリトリスを直撃するローターの振動が更に強さを増し、抗いきれないほどの激しい痙攣が理可の下半身に襲い掛かった。
「……あっ!……ああっ!……や…イ…イくうっ!イくっ!」
口と膣と肛門、同時に三ヶ所を塞がれたまま理可は強烈なアクメに達していた。
「……もうイったんかいな?……まだまだ許さへんで……今日からお前はワシの『ペット』や……」
高橋がねちっこい手つきで理可の尻を撫で回しながら、ゆっくりと腰を動かし始めた―――――。
「……イヤ……イヤァァッ!!……」
「……バイヤー?……石原バイヤー?大丈夫ですか?」
遠慮がちな声が理可を現実に引き戻した。
ハッと我にかえると、三田村がノートパソコンを抱えて心配そうに理可の顔を覗きこんでいた。
「……顔色悪いですよ。少し休まはったらどうですか?」
不快な記憶の名残で、三田村の関西弁がひどく耳に障る。
「……え…ええ…そうね……」
気付けば額にはびっしりと嫌な汗が浮かび上がっていた。
「……少し疲れてるのかもしれないわね……」
理可は慌てて雑念をきっぱりと振り払うと、呼吸を調え落ち着きを取り戻した。
獲物を目の前にして感傷に浸っている場合ではないのだ。
「……少し……ソファーの方で話しましょうか……」
メンズフロアの一角には高額品やオーダーメイドスーツの接客用にソファーセットがしつらえてある。
その黒い皮張りの小さな空間は、男を誘惑して行為に及ぶにはうってつけの場所だといえた。
この状況で理可のようなセクシーな女性と二人きりになれば、ほとんどの男が「その行為」に及ぶ自分を妄想してしまうに違いない。
「……三田村……こっちにいらっしゃい……」
理可の思惑を知ってか知らずか、三田村は言われるがまま素直に理可の隣に腰を下ろした。
手を伸ばせば抱き合えるほどの距離。
三田村の若く美しい肉体を目の前にして、理可のほうが胸が高鳴っていた。
「……三田村……」
理可は昼間よりも少し湿り気を帯びた声で三田村の名を呼んだ――――――。
END