性奴隷-7
一度達している理可の身体は川瀬の巧みな腰使いにすぐに敏感に反応した。
二人の腿が激しくぶつかり合う音がバックルームに鳴り響く。
マジックで焦らされ続けていた部分に川瀬の逞しい肉塊が直接ぶつかり、理可の快感は一気に高まっていった。
「ああっ……も……ダメ……」
理可は川瀬の首にしがみついた。
「んんっ……ああああっ!……ああっ!あああっ!イ…イくっ……イくうっ!!
熱く燃えていた気持ちは冷や水を浴びたように冷めてしまっているにもかかわらず、肉体だけは強引に到達させられてしまった。
急激に全身を襲う倦怠感の中、理可の中に烈しい憎しみが湧き起こっていた。
『なぜ――――?』
あらゆるものを犠牲にして、誰よりも川瀬に尽くしてきたつもりだった。
川瀬というたった一人の男を手に入れるために、他のものは全て失ってもかまわないとさえ思っている。
それなのに――――。
なぜ自分ではないのだろう。
『藤本あいりが憎い―――』
理可の目には鬱屈した激しい嫉妬の炎が燃えたぎっていた。
怒りをたたえたその理知的な横顔を、川瀬は満足気に眺めていた。
END