羞恥の電車通勤-6
「……君、大丈夫?」
すぐ隣に立っていた30代ぐらいのサラリーマンがあいりの背中を抱いて心配そうに覗き込んできた。
顔を見ると気のよさそうな男だが、視線はブラウスから透けている乳首のあたりに釘付けになっている。
『……や…やだ…見られてる……』
あいりが慌てて胸を隠そうとしたその時、下半身を襲う振動が急激に大きくなった。
「……やっ……ああっ……だ…ダメェ……」
突然の刺激に腰が砕け、あいりは男の胸に倒れこんでしまった。
「あ…だ…大丈夫?!」
二人の身体が密着し、男の太腿のあたりにあいりの股間が触れる。
その瞬間、ローターの振動が男の足にまではっきりと伝わってしまった。
男がハッと息を飲んだのがわかった。
「……あんた…電車の中で何やってんの?……」
男はたちまち卑猥な笑いを浮かべてあいりをじろじろ眺め回した。
「……上も……乳首透けてるよね?……」
下半身への刺激でまたすっかり硬さを増してしまった乳首は、シャツを押し上げるようにくっきりとその形を浮かび上がらせている。
あいりは慌てて男の腕から離れ真っ赤になって顔をそむけた。
ローターの振動はようやく止まったが、もはや何も言い逃れはできない。
「あんた……カワイイ顔して、すげぇスケベなんだな……」
男はあいりの背後から無遠慮に身体を密着させてきた。
太腿の間に男のスラックスの足が無理矢理割り込んできて、あいりの脚を開かせる。
「…やめて…やめてください……」
あいりは震えながら懇願した。
「じゃあ痴漢ですって叫んでみる?恥かくのはあんただよ」
男は勝ち誇ったように余裕の笑みを浮かべて、背後からスカートの下へ手を入れてきた。
「あっ……イヤッ…!」
周りの乗客の何人かがじろじろと二人を観察している。
先刻までの振動音の正体を皆薄々感づいているらしく、誰もあいりを助けようとはしなかった。
むしろ次に何が起こるか期待しているのがわかる。
男の指先は膝から腿にかけての脚線美をなぞるようにゆっくりと内側へ回り込み、ローターの埋め込まれた股間に到達した。。
「痴漢されたくてこんなものつけてきたんだろ……」
「……ち…違います……」
男は次第に荒い息を吐きながら、汗ばんだ指を露出している淫裂へと滑らせていく。
男の指は緊張のせいか微かに震えていて、彼が痴漢に慣れている常習者ではないことを物語っていた。
しかしそのぎこちない手つきが逆にあいりの被虐心と恐怖心をあおりたてる。
震える指がびしょ濡れの割れ目をゆっくりと前後になぞる。
「…あっ……ううっ……」
朝からずっと疼いていた女芯に男性の指が触れると、あいりの全身を電流が流れるような快感が貫いた。