羞恥の電車通勤-3
『こ…こんないやらしい下着…絶対に外になんか着ていけない……』
あいりは羞恥のあまり全身が紅潮するのを感じた。
だが――――。
この命令にそむけばどんな制裁が待ち受けているのか―――。
辰巳の手によって撮影されてしまったあの卑猥な画像―――尻を突き出し男根をねだるような悩ましげなポーズをとる自分自身の姿。
それらがもしまた公にされ、社内に広まってしまえば、あいりはもうTデパートでは働けなくなるだろう。
そして何より、あの画像が三田村の目に触れてしまったら―――そう思うだけであいりの胸は激しく締め付けられた。
実際には、もうすでに三田村はあの画像を辰巳本人から見せられて目にしてしまっているのだが、あいりはそんな事実を知る由もない。
三田村にだけはあんな姿を死んでも見られたくない。
あれが三田村の目に触れてしまう恐怖に比べれば、この下着を身につけて出勤することぐらいはなんでもないことかもしれない―――そう思った。
皮肉なことに、あいりの心を支え続けている三田村の存在が、今は逆にあいりを更なる深みへと追い込んでいた。
『……これを着ていけばいい…それだけのことよ……』
あいりは大きく息をつくと、部屋のカーテンをきっちりと閉め直し、下着を改めて手に取った。
意を決してブラジャーとパンティをゆっくり身につけていく。
それを着るだけで、だんだんと自分が淫らな娼婦に変わっていくような気がした。
全て身につけて顔をあげると、ドレッサーに卑猥な自分の姿が映っていた。
ブラのスリットを窮屈そうに左右に押し広げている乳房。
そして3センチほど開いたスリットから覗いているピンクの花蕾。
その先端はすでに興奮で少し充血してしまっていた。
パンティは、ウエストがゴムではなく綿紐になっているため、まるでボンテージのようにぴっちりと身体に食い込み、薄い褐色のラビアとクリトリスがスリットをこじ開けるように顔を覗かせている。
ピンポン玉大のボールは想像した以上にクリトリスを強く圧迫し、少しでも身動きすれば甘い声が漏れてしまいそうだった。
下着の色が清楚な純白であるぶん、その姿はなお一層エロチックに見える。
あいりは鏡の中のあまりに卑猥な自分の姿に軽い目眩を覚えた。
こんないやらしい姿で出勤していることをもし三田村に知られてしまったら―――そう思っただけであいりの下半身はすでにじっとりと湿り気を帯び始めていた。
この下着を身につけたまま三田村に激しく愛撫される自分の姿が一瞬頭をよぎる。
ブラの先端から覗く乳首に八重歯を軽く立てられ優しく吸われながら、スリットからはみ出したクリトリスを何度も指でなぞりあげられる……そしてあの男らしい長い指を濡れたヴァギナの奥深くまで挿入されたら………。