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デパガあいり
【レイプ 官能小説】

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陥落-5

川瀬にとってセックスは単なるゲームにすぎない。

始めは抵抗していた女を、権力と言葉とテクニックでいかに早く服従させるか―――。

陥落させ、屈服させてしまえばもうその女への興味は失せてしまう。

今まで何十人もの女を抱いてきたが、たいがいの女は驚くほどあっけなく川瀬のセックステクニックに溺れ、いとも簡単に貞操観念を捨ててしまった。

どんなに真面目な女でも、五回も抱いてやれば次からは自分から制服の胸元をはだけ、媚びるような目つきでスカートをまくりあげるようになる。

上司から気に入られる上にキモチイイことも出来るのだから、当然のことなのかもしれない。

しかし、藤本あいりは違っていた。

特定の男がいるわけでもなく身体の相性が悪いわけでもない―――むしろその肉体は、今まで抱いたどんな女よりも川瀬の愛撫に敏感に反応し、毎回全身が震えるほどの絶頂にうち震えているというのに―――決して自分から川瀬の手に堕ちようとはしないのだ。


『―――何故だ―――』


手に入らないと思えば尚更欲しくなる―――。

川瀬が微かな苛立ちを感じ始めていた矢先、あいりが中森に呼び出された。


新入社員歓迎会でちょっといい目にあわしてやっただけで、もう藤本あいりを手に入れたと思いこんでいる中森の浅ましい考えにヘドが出そうだった。


自分がずっと狙っていた獲物を目の前でかっさらわれたような不快感。

あいりが中森の絶大な権力に屈服するのではないかという苛立ちが川瀬の頭の中をずっと支配していたのだ。

自分の中に湧き起こった「嫉妬」にも似たこの複雑な感情に、川瀬自身が一番戸惑っている。

少なくとも「獲物」に対してこんな感情を抱いたことは初めてだった。




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