新入社員歓迎会-5
終電の時刻をまわると、パーティールームはかなり閑散となった。
残っているのは新入社員とその直属の主任、あとは数名の男性社員のみで、気がつけば女性はあいり一人という状況になっていた。
全体の人数も減ってきた分、残っているメンバーの間には異様に濃密な連帯感が生まれている。
特にあいりを取り巻く数名の男たちは、酔いも手伝ってかなり卑猥なムードになっていた。
「いやぁ。藤本くんは本当にいい身体してるねぇ。彼氏とかセックスフレンドとかいっぱいいるんじゃないの?」
すでに真っ赤な顔の中森が、ずっと抱いていたあいりの肩を嫌らしく撫で回しながら聞いてきた。
「……い…いえ。あの…い…いません……」
「へぇ〜いないの?こんなエッチなカラダしてるのにもったいない」
「じゃあ毎晩淋しいんじゃない?一人暮らしなんでしょ?」
周りの男性社員も身を乗り出してくる。
「なんなら今から俺たちみんなで行って慰めてあげようか?」
「そうそう。俺慰めるの得意だぜ〜。あいりちゃんなら軽く3回はヤれる!」
「俺も行く〜!」
「これだけの人数で一人3回はあいりちゃんがもたねぇだろ!」
「口とケツも使えばヤれんじゃね?」
「あぁ〜想像しただけで俺勃ってきた!マジで今からホテル行こうぜ!」
呆れるほどあけすけなセクハラ発言が続く。
あいりは羞恥に震えながら赤くなってうつむくことしか出来ない。
「藤本くんはそんなに夜が淋しいのか?じゃあひょっとして毎晩ベッドでオナニーしてるのかな?……ん?」
中森がデレデレしながらあいりの肩を更に強く抱き寄せ、耳に酒臭い息を吐きかけてくる。
「どこが一番感じるの?おっぱいかな?クリちゃんかな?」
肩に置かれた中森の指が、Vネックの中に滑りこんで、あいりのブラの肩紐をぐいっと外側にずらした。
片方のストラップが完全に肩から外れ、支えを失ったブラカップが乳房から離れそうになる。
「……あ……っ……」
まるで衆人監視の中、無理矢理衣服を剥ぎ取られたような不快感があいりの全身を駆け巡った。
周りの男たちは中森の卑猥な指づかいとあいりの反応を食い入るように見ている。
「いつもどんな風にオナニーしてるのか、みんなに発表してもらおうかなぁ?」
中森は巧みな指づかいでもう一方のストラップを肩から外しながら、アルコールと羞恥に赤く染まったあいりの耳たぶをベロリと舐めた。
「……あっ……はうんっ……」
ねちっこいセクハラ行為といやらしい質問攻めですっかり身体中が敏感になってしまったあいりは、中森の一瞬の耳舐めにあっけなく喘ぎ声を漏らしてしまった。