三田村真吾の憂鬱-3
その誘うような淫靡な動きに三田村の快感は急激に高まっていく。
熱い肉杭を打ち付ける度に、悩ましく歪む慶子の表情。
湿った挿入音が殺風景なワンルームに卑猥に響きわたる。
今日はいつもより優しくしたかったはずなのに、気がつけば己の快感のためだけに夢中で腰をふっている自分がいた。
「……ああ……慶子っ……」
「……あ…ああっ…あ……」
慶子がか細い喘ぎ声を漏らし始めた。
高ぶる快感の波が、三田村の肉体と精神を支配していく。
「……ああ…慶子……」
ギュッと目を閉じたその瞬間、突然三田村の脳裏に別の女の顔が浮かんだ。
『……三田村くん……』
その女は言った。
Tデパートの制服の胸元を大きくはだけ、悩ましげに潤んだ大きな瞳で三田村をじっと見つめている。
『……あ……あいりちゃん……』
今日慶子に会った時からずっと思い出さないようにしていたその女の顔。
それがこんな場面で急に頭に浮かんでしまったことに三田村は激しく動揺していた。
いや……こんな場面だからこそ浮かんだというのが真理なのかもしれない。
『……あかん…俺…何考えてんねん……』
昨晩辰巳に見せられた一枚の画像が、三田村の心をずっと掻き乱していた。
半裸で手を縛られ、うつぶせで尻を突き出す藤本あいりの恥態。
男を求めるようにはしたなく拡がった陰唇……その中央でぬらぬらと快感の証をしたたらせている煽情的なヴァギナ……。
アヌスの一本一本の皺まではっきりとわかるほど鮮明なその画像が、三田村の脳裏にありありと蘇っていた。