閉店後のフロアで-6
自分に乳房を弄ばれても悲鳴一つあげないあいりを見て、川瀬は蔑んだ笑みを浮かべる。
「……思ったより素直だな……オマエもただのメスか……」
吐き捨てるようにそう言うと、川瀬はわしづかんだ乳房の先端を口に含んで舐め転がした。
「……あ……ああん……」
辰巳とは全く違う熟達した愛撫に、あいりの火照った身体はたちまち反応してしまう。
急に妖艶なメスのオーラを放ち始めるあいりの肉体。
「……あ…あいりちゃん……」
あいりの甘い声に吸い寄せられるように、辰巳も左の乳房を両手でつかんでむしゃぶりついてきた。
「……ああっ…はあっ……」
二人ががりの愛撫がはじまった。
左右それぞれの乳頭と乳房が、別々の男に舐められ、転がされ、噛まれ、吸い上げられる。
気絶するような快感の嵐が一気にあいりの身体をかっさらっていく。
「……んああっ!……ああっ……ああっ!……」
高い喘ぎ声と、乳房を吸い上げる卑猥な音が静まりかえったフロアにこだまする。
二人の凌辱からのがれられないという絶望感と、与えられる強烈な快感を貪りつくしたいという欲望の狭間であいりの頭は混乱していた。
自分の乳房に群がる二頭の淫獣。そこからたちのぼるムッとむせ返るような猛々しいオスの臭い。
狂おしいような倒錯感の中、あいりは身体の芯が全てドロドロと溶け出し、愛液になって割れ目から流れ出ていくような感覚に襲われていた。
自分の信じていたものが失われていくような……逆に自分の中に知らなかった花が開花するような……相反する感覚があいりの中にあった。
「……辰巳…下もヤれよ……」
あいりの乳を弄びながら、川瀬が辰巳に目配せする。
「……や…でも……」
川瀬の手前、躊躇を見せる辰巳。
「俺の命令だ…ヤれよ……」
川瀬は辰巳の手をぐいとつかんで、露出しているあいりの股間へと導いた。
「……あっ……い…いや……」
あいりは手を背後で拘束されているため、身体を僅かによじることしかできない。
大柄な辰巳の太い指が、ためらいながらもあいりの陰唇をめくりあげるように滑りこんで来た。
メリメリと狭い膣壁を押し拡げながら、奥へ奥へと侵入してくる不気味な指。
「ああ……あいりちゃんの中……すげぇ熱い……」
「はああっ……辰巳くん……やめ……」
あいりが抵抗の言葉を口にしようとすると川瀬が素早くあいりの秘部に手を伸ばし、指先でクリトリスをつまんでぐりぐりと刺激しはじめた。
「あっ……ハァ……ああん…」
前回のレイプで知ったあいりのツボを的確に攻め立てる川瀬の巧みな指先。
その度にあいりの膣壁は勝手に収縮し、辰巳のごつごつした指をいやがうえにも締め付けてしまう。
左右の乳房は、辰巳と川瀬にそれぞれずっと弄られ続けたままだ。
複数の性感帯に同時に与えられるさまざまな刺激にあいりは快感のあまり身動きできない。
「ああああっ……だめっ……だめっ……」
「……うあ…すげぇ締まるっ……」
辰巳は憧れのあいりの膣の手触りと締め付けに激しい興奮を感じていた。
その内部は何百という触手のような突起が密生し、辰巳の指を奥へ奥へと導くように卑猥な収縮を繰り返している。
そこに自分のモノが入ったら……そう思っただけで、すでにギンギンに勃起しているペニスの先がぬらぬら濡れてくるのがわかった。