恥辱の新入社員研修-5
ベストを着ている時に想像した印象より、かなり大きく形のいい乳房が、Mサイズのブラウスを窮屈そうに押し上げている。
胸はきついがLサイズは着たくないという女心なのだろうが、これは今の川瀬にとっては好都合だ。
「そのブラウスはサイズがあってないな。見ろ。こんなところにみっともないシワがよってる。ほら……ここと……ここも……」
そういいながら川瀬はいきなり両手の人差し指であいりの左右の乳首のあたりを撫で回した。
指先で硬さを確認するような、ねっとりとした動きだ。
「あっ……は、はい……」
一瞬サッとあいりの顔色が変わったが、川瀬がすぐに手を離したため、あまり疑いは抱いていない。
「それと、ブラウスから透けてる下着の色がみっともないな……」
今度は背後にまわりブラのラインを軽く指でなぞる。
「こんなふうに色が透けてしまったら下品な感じを与えるだろう……そもそも肌着の色は……」
延々と説明を続けながら、背中から肩へ――更に脇から乳房へ――徐々に性感帯へと近づくようにさりげなく指を這わせる。
「……ん……んっ……」
今度ははっきり指の動きに反応してあいりが軽く身をよじった。
耳のあたりが紅潮している。
川瀬はあいりの反応を横目で楽しみながら、ゆっくりと指を動かしていった。
「あ…あの、すみません……。ベストを脱ぐことはないと思っていたので……。そこまで気を付けていませんでした」
面白いくらい従順で素直な新入社員。
あいりの今日の下着の色は水色で、別に下品なわけでもないし、無論下着の基準など始めからあるはずもない。
川瀬が次のステップに進むために難癖をつけているにすぎないのだ。
しかしあいりは、「配属初日から上司に迷惑をかけてしまった」という思い込みと、下着をみっともないと指摘された恥ずかしさで顔を真っ赤にしてうつむいている。
川瀬はあくまで事務的な冷たい口調を強調しながら、さらに追い討ちをかけた。
「それからパンストのカラーだけど、基準よりちょっと色が濃いようだな。……スカート丈も微妙に長い」
そう言うと、川瀬はあいりの制服のスカートを指先で15センチほど捲りあげた。
突然スカートを捲られ、あいりの表情は羞恥にこわばっている。
しかしあくまで身だしなみ検査と思い込んでいる従順な新入社員は、まだ上司を疑おうとはしていないようだ。
あいりが想像以上に従順であると判断した川瀬は、
「やっぱりどう見てもスカートが長いな。……このくらいでいい」
などと適当なことを言いながら、スカートの丈を教えるようなふりをして、指先でももの内側を下から上へなぞりあげた。
「……あっ……」
今にも股間に触れそうな手の動きに、あいりは我慢できずついに軽く声を漏らす。
会話の声とは明らかに違う、掠れたなまめかしい喘ぎだ。
羞恥心と全身への軽いタッチで、あいりの身体に微妙な変化が起きはじめていた。