SM地獄(3)-2
「良いですね、由紀恵さん」
「あっ、はい、裕次様」
「うふふ、ではそろそろ始めますか、母さんも早くして欲しいようだし」
「あぁ、そんな・・」
全裸で床に伏せている喜美子は、薄笑いを浮かべている息子を見て怯えた。
その息子を見て、これから自分がどうされるのを思うと身震いをする。
「さて、母さんには、あそこ籐椅子の前に来て貰おうかな」
裕次は立ち上がりいきなり喜美子の首輪のリードを、
ぐいっと手前に強く引っ張りあげた。
それは余りに強引で乱暴であり唐突な行為だった。
喜美子の首輪に繋がったリードはぴんと張り裕次の手に握られている。
彼女は首輪を引っ張られ、喉を圧迫されて苦しくなり激しく咽せた。
それは首が抜けそうで息も出来ずに苦しくなった。
「あぅ、く、苦しい・・ごほっ!」
「ほら、ぐずぐずするな、このメス犬!早くしろっ」
あまりに唐突に首を絞められ、喜美子は本当に死ぬかと思った。
気持ちが悪くなり、口から唾のような何かをどっと吐き出した。
彼女は悲しくなり、眼からは大粒の涙が溢れてきた。
「あそこまで歩くんだよ、四つん這いで、ぐずぐずするなよ」
「あぅぅ、はいぃ・・」
メス犬と言われたこの家の主婦は強引に息子に引かれていた。
その姿は、美しい女体の形をした家畜の姿だった。
白い喜美子の身体は、何故か興奮状態でピンク色に染まっていた。
彼女の膣のバイブレータは抜かれ、虐められているというのに感じていた。
心は泣いているのに、
膣は彼女自身が出した愛液でしっとりと濡れているのだ。
・・・これが悲しい女の(性)としか言いようがない
この時点で、裕次は母の中にあるM性を嗅ぎ取っていたのである。
血の繋がりのない義理の母だからこそ、彼のサディズムは発揮される。
どんな女よりも、この女だからこそ彼は興奮しているのだ。
喜美子の足の裏は、四つん這いで歩いたために黒く薄汚れていた。
今の彼女は既にこの家の主婦どころか、人間としての人格を否定され、
その姿は犬や豚のように家畜同然になり下がっていた。
しかし、息子の裕次はそれが当然とばかりに振る舞っている。
父親の健吾はこの家で父性を完全に失い、全てに於いて息子に従属している。
息子は継母をまるで犬のように、娼婦のように従えているのだ。
まことにこの狂った家族は異様としか言いようがない。
しかし、これが真実であるか、どうかは今に分かる・・・