最終章 白昼夢-4
ようやく、由紀の口が奉仕から解放された。しかし、由紀の口から放れた和夫のそれは、これからが本番といわんばかりに、激しく勃起していた。
由紀は、正面に胡坐座りをした和夫に腰を抱きかかえられ、対面座位の体位で膝の上に乗せられると、その体勢にバランスを崩し、両手を後ろに着いてしまう。すると、由紀の細い足が掴まれ、曲げた両膝を押し広げられてしまい、和夫の胡坐の上に股間を突き出すような格好をさせられてしまった。股間の目の前には、そこに狙いを定めた和夫の肉棒が待ち構えていた。
「ほら、奥さん、また入れちゃうよ〜」
(いやッ……いやッ……続けて2回なんてされたら、私、どうなってしまうの……)
由紀は腰を左右に捻り逃れようとするが、和夫の腕で腰を抱き寄せられる。その時、股間の茂みの中に和夫の赤黒い先端が埋まっていくのが由紀の視界に入った。直後、中が抉られていく感覚が由紀の全身を襲う。由紀は、堪らずに、背中を仰け反らせ、淫らな声を上げてしまう。後頭部から垂れ落ちた黒髪が大きく揺れた……。
(ダメ……腰、動いちゃう……腰、動いちゃう……)
セックスの悦びを刻み込まれてしまった由紀の身体はもう制御が利かない。和夫の巨根を咥え込んだ由紀の柔肉は、その根元にピッタリと吸い付いて離さない。和夫の胡坐の上で腰が踊り、白い腹が波打っている。
和夫の両手が由紀を抱き起こした。完全に和夫の膝の上に乗った由紀は、和夫に抱きつくように両手を首に回している。下から和夫の顔が近づいてくると、由紀はそれを避けようとすることなく、自らも顔を下に向け、そのまま接吻を交わしてしまう。
性器を繋げながら抱き合って交わす接吻。この部屋の中でそれを行うのは、この部屋の主である夫婦だけのはずである。しかし、今はその一方の妻と侵入者が快楽を貪り合うように、互いの口を吸い、舌を絡めていた。
(あぁ……奥、擦れる……奥、擦れる……凄い……こんなの初めて……)
和夫に密着させた腰をくねらせ、柔肉の吸い付きを強め、男の射精感を高める由紀の身体。
和夫が腰を突き上げ、激しい抽送を繰り返すと、由紀の白い身体が跳ね、踊り出す。
由紀は、和夫に抱きつきながら快美に満ちた声を上げ、和夫が狂ったように何度も由紀を突き上げる。
「あぁぁッ……凄いッ……凄いッ……ダメ、ダメェェッ……」
全身を震わせ、絶叫する由紀。
「あぁっあぁっあぁぁぁぁぁっっ……!イク、イク、いっちゃう……!いっちゃう……!いくうぅぅぅッッッ……!」
由紀は、身体の中に熱いモノが注がれるのを感じた。
由紀の意識が飛んだ……