異国の姫君-13
「……あのさ……」
「あ?」
背中を向けたまま話すキャラにアースは後ろからそっと近づく。
「……黙ってて、ゴメン……」
ドタバタしすぎて今更なんだけど、と謝るキャラにアースは笑う。
「別に怒っちゃいねぇよ。言いにくい事だってのは良〜くわかるしな」
アースは後ろからキャラの腰を抱いて、もう3度目になる告白をする。
「お前がお前だから好きになった。召喚師だろうが姫だろうが関係ねぇよ」
「うん」
キャラはアースの腕の中で身をよじると、ちゃんと向かい合って目を見つめる。
「オレもアースが好き」
「おう」
アースは嬉しそうに微笑む。
「離すなよ?」
「約束する」
アースが顔を下げたので、キャラは少し背伸びをして唇を重ねる。
顔の角度を変えながら何度もキスを繰り返すうちに、段々と熱がこもりはじめた。
唇の形を確かめるように舌でなぞると、微かに口が開いたのでそっと舌を差し込む。
「んっ……んん…」
少し引いた躯を引き止めるように左手を後頭部に添え、右手をスリットに滑り込ませて太股をさする。
「んう!あっ……ちょ…やだ……」
「とまんねぇ」
惚れた女が綺麗に飾り立てられて目の前に居るのに、興奮しないほうがおかしい。
顔を背けたキャラの首筋が露わになり、アースはそこに顔を埋めた。
「あっ……」
久しぶりの刺激に勝手に躯が震える。
首筋を舐めあげ、耳朶をピアスごと口に含み、軽く吸う。
「っんっ」
そのまま耳のふちを舌でたどり耳の中にまで舌を進入させた。
「やだっ……もぅ」
妙な感覚に耐えられず、キャラは腕でアースを押す。
「キアルリア」
耳元で名前を呼ばれ背中に電流が走った。