異界幻想ゼヴ・ヴィストラウレ-14
「もしも復元されてたら……同じ男相手に二回の破瓜って体験、たぶんお前が人類史上初めてだぞ」
「それって名誉な事?」
「さてね」
くすりと笑って、ジュリアスは体を南下させた。
顎・首・デコルテ・乳房の間・みぞおち・へそと、順繰りに唇を滑らせていく。
ようやく足の付け根まで行き着くと、ジュリアスはそこを覗き込んだ。
秘丘に貯えられた毛量は少なく、艶があって柔らかい。
髪とは違う質のしなやかさを、唇をつけて確かめる。
それから、視線を下へやった。
肌より濃い色合いの淫部だが色素沈着はしておらず、今は全体が愛液にまみれていやらしく光っている。
「や……何して……」
息遣いは感じるが指などが触れてこない事から股間を観賞されているのに気づいた深花は、腰をよじって抗議した。
自分で見た事のないパーツをじっくり眺められるとは、理解しがたい羞恥プレイだ。
「見なっ……ひっ」
二つの花びらを大きく広げられ、深花は悲鳴を上げる。
「見ないでってぇんなら、違う事ならいいんだな?」
「なっ……」
否定しようにも、言葉は遅かった。
頭をもたげた淫核にキスをしてから、彼は淫唇へ舌を割り込ませた。
溢れた蜜を啜り、舌先で淫道を優しく探る。
取っ掛かりがあるとか、特別な異変は感じられなかった。
内壁が悩ましげに収縮して男を誘っているが、まだ早い。
舌を複雑な襞の中から抜き取ると、ジュリアスは上部の突起に吸い付いた。
「きゃうっ」
舌先を使って絶妙に刺激してやれば、深花の口からは色っぽい声が溢れて止まらなくなる。
愛撫を兼ねてジュリアスはあれこれ探るが、敏感な個所を舐め回され続ける深花はか細い嬌声を上げているしかない。
「……大丈夫そうだな」
たっぷり愛撫を施してからそう結論を出したジュリアスは、深花の足の間に自分の腰を割り込ませた。
「……いくぞ」
「ん」
念のため、深花がずり上がっていかないように両肩を手で押さえ付ける。
位置を調整して腰を突き出せば、熱くぬるついた女陰は先端を抵抗なく飲み込んだ。
「はっ……あ、んん……!」
ゆっくりとだが確実に、熱い楔が体を支配していく。
「っく……!」
迎え入れる場所の締め付けに声を漏らしつつ、ジュリアスは腰を進めた。
元々の体の造りが華奢なせいか、深花の内部も構造からして狭い。
ベッドシーツに滴るほどの愛液を垂らしていても、体の中に分け入るのは苦労する作業だった。
それでも痛がらない深花を見ると、女体の神秘という言葉が脳裏に閃く。
「あっ……あ……」
体の奥まで支配されたのを感じ、深花は声を漏らす。
「全部入ったぞ」
耳元に口を近づけて囁くと、満杯の淫裂はひくりと震えて肉棒を締め上げた。
熱くてきつく、全体を複雑に食い締めながら奥へと熱烈に誘いかけてくる花裂の感触に、ジュリアスは酔い痴れた。
今この瞬間、体だけは自分のものだ。
いずれは身も心も自分のものにしたいと願う存在を、ジュリアスは強く抱き締める。
「あっ……うぅ……!」
体の中で肉棒がこすれ、深花は思わずジュリアスの体に爪を立てる。
「ってえ……お前、今日はやけに爪立ててこないか?」
「だ、だって……」
赤い顔をますます赤くして、深花は弁解した。