異界幻想ゼヴ・ヴィストラウレ-11
「イイ所が判明したんだ。男としちゃあ、そりゃ責めたくもなるってもんだ」
声だけでまんざらでもない反応を返す深花の耳たぶを食みながら、ジュリアスは親指を深花の口に含ませた。
「んむ……」
慣れた様子で舌を絡めながら、深花は指を吸う。
「……慣れてるよな」
「してもらうだけなのも悪いかと思って、フラウさんに習ったから……」
心地いい圧力で指を吸引してから、深花は答える。
「そっか……じゃあ、せっかくだから披露してもらおうか」
ジュリアスは深花の手を取り、股間へと導いた。
「できるか?嫌か?」
なよやかな指を肉棒に絡ませてやると、深花は微かに笑った。
「全然嫌じゃない」
そう言うと体勢を変え、両手でシンボルを捧げ持つ。
それは既に十分な硬度を備え、先端は僅かだが濡れていた。
「まだ慣れてないから、痛かったりしたらごめんね」
断りを入れてから、先端に唇を触れさせる。
唇で食んで焦らしてからおもむろに口を開き、カリ首を咥える。
頭を軽く上下させながら舌先で口に含んだ部分を舐め回してやれば、滲んだ体液はじわりと量を増した。
「はむ……」
棒先を攻めて口を熱さと硬さに慣らしてから、そっと刀身を頬張る。
唇をすぼめて口内を勃起に密着させ、ゆるりと上下させ始めれば男の口からは紛れも無い愉悦のうめき声が漏れる。
「んっ……んっ……」
自然に溢れ出した唾液が滑りを良くし、快感を増幅する。
「は……」
何度も上下させてから唇を離し、先端を指の腹で優しく撫で回しながら今度はカリ首の裏にキスを始めた。
柔らかな唇の感触は格別で、ジュリアスは喉から声を漏らす。
「ここ……いい?それとも……」
唇と舌が、裏筋を走った。
そのまま玉袋にキスし、その下まで降りる。
「っふ……!」
予想以上のこなれた愛撫に、ジュリアスはたじろいだ。
肉棒が、弾けてしまいそうなくらいに充血している。
「ち、ちょっと待て……!」
そのまま素直に達するのももったいない気がして、ジュリアスは愛撫を止めさせる。
「……気持ち良くなかった?」
「いやいいんだけど……」
「だったらなんで止めるのよぅ」
不満そうに頬を膨らませると、深花は肉棒を限界まで頬張った。
先ほどよりも唾液を絡ませ、いやらしく音を出しながらジュリアスを煽る。
「お前なー……知らねえぞ」
とりあえず深花の望むままにして自身も一度落ち着く事にし、ジュリアスは快感に身を任せた。
一度で本当に落ち着くかは、甚だ疑問な所である。
ジュリアスが場を委ねた事で気をよくしたのか、深花はリズミカルに顔を上下させて射精を促した。
その波はすぐにやって来て、腰が砕けるような快感をジュリアスに与える。
「……出るぞっ」
「んんっ」
深花は口で、全部を受け止めた。
ただし、ベッドの下からバケツを取り出して口の中身はそこに吐き出す。
「……にがー」
本来は夜中のトイレに間に合いそうにない時のためのバケツなのだが、なるほどこういう使い方もあったかとジュリアスは妙に感心した。
「精液を美味いって表現する人間は、見た事ないな」
笑いながら、ジュリアスは唾液で濡れた己を軽く扱く。
思った通り、衰える気配は全くない。
「さて、気は済んだな?」
改めて深花を押し倒すと、何故か彼女は慌てふためき始めた。