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ラプソディー・イン・×××
【OL/お姉さん 官能小説】

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ラプソディー・イン・×××-2

「着いたぞ。」

どのくらい時間が経ったのかわからない。どこなのかもわからないが駐車場のようだ。尋ねるだけ無駄だと思い、促されて車から降りる。いつの間にか助手席側に来ていた課長に手を捕まれて階段を昇る。鍵のかかっていないドアを開けた課長に続いて中に入ると2足のスリッパが並んだ小さな玄関。内側から鍵をかけた課長に背後から抱き締められた。

「課長?」
「だから高木は隙がありすぎるんだって。」

そう言いながら課長は私の首筋に唇を這わせる。耳元に感じる熱い吐息。そのまま耳を甘噛みされ、つい反応して声をあげてしまう。両肩を掴まれくるっと回転させられ唇を塞がれた。片方の腕はしっかりと私を抱き締め、空いた方の手で顎を下げると舌を侵入させてくる。奇襲攻撃に近い状況に呼吸が上手くできずに涙目になった私に驚いて唇が離れた。

「悪い…」
「いえ…」

バツの悪そうな顔も可愛い。20歳近く歳の離れた上司は、私の愛しいセフレ。彼女にして欲しいなんて贅沢は言わない。彼が望んだ時にこうして抱いてくれればいい。でもこんなに強く求められたのは初めてかもしれない。普段抱かれるのは大抵彼の部屋。場所が違うせいなのだろうか。

「ほら、入れ。」

腕がほどかれ、靴を先に脱いだ課長が私を促す。優しく手を引いてもう1枚のドアを開けてくれたのだが、目に飛び込んできた一面鏡張りの部屋にたじろいでしまった。無駄に大きなベッドと2人がけのソファ。小さなテーブルにこれまた無駄に大きなテレビ。

「初めてじゃないだろ?」

呆気にとられた私の反応を楽しむ、いたずらっ子の顔をした男。

「初めてじゃないですけど、ここまで“いかにも”っていうのは初めてです。」

さっきの飲み会でも話題になったけど、こういう目的の部屋に入ったことがない訳じゃない。でも高卒後からずっと一人暮しだったから、そういう相手がいてもあんまり需要がなかったのだ。何度か利用したことがあるのはもっとこじんまりしていていかがわしいのは外装と個室の照明くらいの部屋だった。
ソファに誘導されるまま腰かけた。課長がスーツを脱いでハンガーにかけ、ネクタイとボタンを外している様にみとれる。そのまま別の部屋に消え、しばらくして戻ってきた課長は冷蔵庫を開け、ビールと缶チューハイを手に隣に座った。

「課長、運転…」

缶チューハイを私に渡してビールのプルタブに手をかけた課長は事も無げに

「明日の朝には抜けてるだろ。」

と笑う。あぁ今晩はここで一晩過ごすおつもりなのですか。

「明日、何か予定あるか?」

もちろん首を横に振る。って、先に聞かないでもし予定があるって言ったらどうするつもりだったのだろうか。疑問が頭を掠めるけど、美味しそうにビールを流し込む姿を見ていたらそんなちっちゃいことはどうでもいいかと思い、私もプルタブを開けて缶チューハイに口をつける。数分間、他愛もない話をしながら一緒に飲む。水の流れる音が止まって課長も缶ビールをテーブルに置いた。

「風呂、一緒に入ろう。」
「へ?」
「ほら、脱いで。」

背中のファスナーが降ろされ、ブラのホックも簡単に捻り外される。ストッキングに手をかけられた時はさすがに拒んだが、どうやら私に拒否権はないらしくショーツごと下ろされ、あっけなく全裸にされた。普段は薄暗い中でしか抱かれないのに。課長は自分も全裸になると私をいとも簡単に抱き上げた。いわゆるお姫様抱っこ、ってヤツだ。そのまま明るい浴室に運ばれた。悪趣味なことにここまで全面鏡張りだ。


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