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『縛られた女』
【SM 官能小説】

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『縛られた女』-1

1. 別れの責め絵

とあるホテルの一室。

ベッドの上に、全裸の若い女が逆海老に縛られている。
両手は背中に回して観音合掌縛りに縛られ、両脚は足首と太腿に掛かった縄で強く背中の方に引かれ、その縄の端は女の髪を後頭部でまとめて堅く縛り上げた縄に結びついている。
そしてさらに女の秘所には、太いバイブが根元まで突き刺さったまま縄で固定され、ジージーと音を立てながら、秘所からはみ出た部分を妖しく蠢かせていた。

「アァ、アアァ、ア、ア、ア、・・・」
女はこの格好のまま、悩ましげな呻き声をもう20分ほども上げ続けており、秘所からはとめどなく愛液を流し続けていた。

部屋にはもう1人、若い男がいた。
この男も全裸だったが、女を逆海老責めにしてからこの20分ほどの間ずっと、女に指1本触れてはいない。
ただ、逆海老の責めを受けて呻き続ける女を食い入るように見つめつつ、カンバスに向かい絵筆を動かしているだけだった。

ひと筆ひと筆渾身の力を込めて、しかし流れるように素早く筆を動かして、責められている女の身体と心のすべてをカンバスに写し取ろうと、男は一心不乱に責め絵を描いていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「完成だ!」
やがて、男は筆を止め、一度じっくり眺めてからサインを書き入れ、筆を置いた。

「ア、ア、アァ…、み、見せて!」
女はなお呻きながらも、男にせがんだ。

男はカンバスを手にとってベッドまで行って、女に出来上がったばかりの責め絵を見せた。

「ア、ア、アン…、わ、私がいる。…ア、ア、アン…、ほ、本当の私が…ア、ア…こ、この絵に…い、いるわ…ア、アン…。す、素敵…。
アン、アン、ほ、欲しい…、は、早く…、い、入れて!」
女は呻きながらも、必死で声を絞り出すようにして男に頼んだ。

「よかった。本当の君を、この絵に写し取れたんだね。
じゃあ、これが最後だからありったけの僕を、君の中に注ぐよ」
そういうと男は、カンバスを画架に置いてベッドに乗ると、まずバイブにかけられた縄を解き、女の秘所からそれをそっと抜いて傍らに置いた。

それから、女の両手で女の脚を持って尻を浮かさせ、自分の両脚を大きく拡げて女の尻を挟むようにあてがい、大きく怒張した自分のモノを女の秘所に挿入し、抽送を開始した。

「ア、アン、ちょ、頂戴!あ、ありったけのあなたを、ア、アン…、わ、私の中に、ぜ、全部頂戴!」
女は気も狂わんばかりの昂ぶりの中で、喚くように叫んだ。

やがて、女と男はほぼ同時に、絶頂に達して果てた。

こうして、この日を最後に別れる女と男の、最後の性の営みと、責め絵の制作が終わった。





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