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『縛られた女』
【SM 官能小説】

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『縛られた女』-11

「ほう、どうして?」
「絵に書き込んであるサインでわかったんです。
先生、以前若いころに書かれた絵を、見せてもらいましたよね」
「ああ、そうだったね」

「その時見せてもらった絵に書き込まれていたサインを見て、私変なことを考えてしまったんです。
先生のサインは、筆記体のMの字に重なって活字体のSが書かれているんですけど、そのSの字の両端が小さくクルッとまるめて書いてありますよね?」
「うん、そうだ」

「私、そのサインを見て、Mの女性が縄に変身したSの男の人に、縛られているように感じてしまったんです。
それからです。インターネットで女の人が縛られている画像を、見つけ出してオナニーするようになったのは…。
だから先生のサインが強く印象に残って覚えていたので、この写真の絵にもそのサインがあるのを見て、ママが書き置きを遺したのは先生だとわかったんです」
「うーん、なるほどねえ」

「ねっ、私がMだってこと、わかってくれたでしょう?
だから私先生に、Mである私の「居場所」になってもらいたいんです。
先生、お願いです。
私今、裸になりますから、縛って責めてください」
真由はそういうと立ち上がり、服を脱ぎ始めた。

「ちょっと待て!わかった。私はMである君の『居場所』になる。
今度会うときには、裸の君を縛って責める。
だから、今日のところは、縄も責め具も用意をしていないから、裸になるのはやめてくれ」
思わぬ展開に、佐々木はあわてて立ち上がり、服を脱ごうとした真由を押しとどめた。
その拍子に椅子の上の絵が、パタンと前に倒れた

「はい、わかりました、」
真由は脱ぐのをやめてニッコリ微笑み、倒れて裏返しになった絵に目をやった。
そして、
「あれっ、この絵のタイトル、『縛られた女』なんですかぁ?」
と叫んだ。

「うん、そうだけど…」
「先生、ママはね、書き置きと絵の写真が入っていたUSBメモリーを開くためのパスワードを、『縛られた女』に設定していたんですよ。
私も『縛られた女』にしてもらいたくなったときに、ふと思いついて試してみたんです」

「そうだったのかぁ…」
佐々木は倒れた絵を元通りに置き直し、改めてしげしげと見入った。
すると、娘の真由が佐々木に「縛られた女」にしてくれと志願するのを見守っていた、絵の中の「縛られた女」である美有希が、満足そうにニッコリ微笑んだように思えた。
                              完


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