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AVに出る若妻 安田めぐみ
【若奥さん 官能小説】

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AVに出る若妻 安田めぐみ-1

都内のあるマンションの一室、三人掛けのソファの真ん中に1人の女性が上品に脚を斜めに揃えて座っている。窓からは、初夏の明るい陽射しが差し込んでおり、穏やかな平日の午後であった。

しかし、ここは、素人人妻を主役にしたAVシリーズの撮影現場であり、その女性こそ、今日の主役である。
名前は、安田めぐみ、29歳。大手商社に勤める夫と結婚して2年目の若妻であり、出演者募集の広告を見て自ら応募してきた。

モデルのようなはっきりした容貌というよりは、おっとりとした和風美人という顔立ちで、いわゆる癒し系といったタイプだ。
クリーム色のブラウスに茜色のフレアスカートという装いが、めぐみの清楚さをいっそう際立たせており、とても自分からAVに出ようとしたとは思えない。

しかし、めぐみは、本物のごく普通の若妻であった……。

めぐみの正面にカメラが置かれ、それを挟むように監督と撮影係のアシスタントが座っている。
「では、そろそろ始めますね。準備はよろしいですか?」
監督が言うと、赤く光っていたカメラの小さな灯りが青に変わる。

「は、はい。よろしくお願いします」
肩にかかった髪を後ろに流し、めぐみが返事をする。
初めてのことだからであろう、やはり表情は固い。

「今日はとっても綺麗な奥様に来ていただきました。まずはお名前から教えていただけますか?」
監督は、めぐみの緊張を解すように柔和な笑みを浮かべ、お約束のインタビューを始める。

「はい。安田めぐみです」
やや固い表情ながらも、めぐみは正面のカメラに向って答える。

「とっても綺麗な奥様ですが、おいくつでしょうか?」
カメラはめぐみの癒し系の清楚な顔をアップで撮っているようだ。
「綺麗だなんて、そんな……29です」
めぐみは褒められて照れ臭いのか、はにかんだような笑みを浮かべている。
「お若いですねぇ〜」
「そんなことないです……」
カメラは少しずつ引いていき、ソファに座るめぐみの全身を、さらにはスカートから伸びる白い生足を捉えている。

「なんていうか、奥さんは、とっても清楚で、癒し系ですよね〜」
「そんなことないですよ〜。はずかしいです……」
監督のおどけた調子に乗せられていくように、めぐみの表情も少し緩み始めている。
「あっ、でも、癒し系っていうのは言われます」
結婚式では、社内でお嫁さんにしたい女性社員ナンバーワンだったなどと冷やかされたりもしためぐみであった。

「奥さんは、結婚されてどれくらいですか?」
めぐみは、カメラから視線を外して、少し考える仕草をして答える。
「1年と・・・少しです」
「まだまだ、新婚さんじゃないですか〜」
「そうですか……でも、そうでもないですよ」
次第に、めぐみの口調も滑らかになっていく。

「で、なんでまた、AVに出ようと思ったのかな?」
「う〜ん……なんででしょうか……」
また考える仕草のめぐみ。
「なんていうか……専業主婦をしているので……平凡な毎日に刺激が欲しかった、ていう感じでしょうか……」
「なるほど、なるほど。そういう人妻さん多いですよね〜。でも、こんなに可愛い奥さんがいたら、ご主人が毎晩、放っておかないんじゃないですか?」

めぐみは最近の夫婦生活を思い出すかのように、僅かに思案する顔をしたと思うと、不満そうな表情を浮かべる。



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