焔の精霊-6
「ひうぅっああぁっ」
我慢しきれずにあげた喘ぎは、部屋中に響く。
ギクリとして動きを止めたアースは、様子を探る。
「……出すなっつったろ」
特に変わった感じはないので、安堵しつつ愛撫を続ける。
「…んっ…無理だって…」
「んじゃ、一気にいくぞ?」
アースが自分の分身を取り出しキャラにあてがうと、キャラは腰を擦り付けて先を促す。
アースは右手でキャラの口を塞ぐと、一気に貫いた。
ぐちゅうっ
卑猥な音と共に2人の隙間が埋まる。
「っんんーー!」
「っっくぅ」
躯を反らせたキャラのいつも以上の締め付けに、アースは顔を歪める。
いつもは声を出す事によって、多少なりとも力が抜けていたのだろう。
(しかし、これは…)
涙を流す女性の口を塞いだ状態で、学校内の資料室の机の上での行為。
(まるでレイプだな…)
キャラの涙は生理的なものであって、決して嫌がっているワケではないのだが、状況だけ見れば立派にレイプ犯だ。
(…意外と興奮するもんだなぁ…)
本当にやるワケではなく、プレイとして楽しむにはなかなか良い。
(今度縛ってみよう)
それにはどうやってキャラの同意を得るか……緩やかに腰を動かしながら考えにふけるアースに気づいたキャラは、ムッとして腰に巻きつけた足に力を入れる。
「おっと」
妄想の世界から現実に引き戻されたアースは、睨みつけているキャラに苦笑いする。
「わりぃわりぃ」
アースは口を塞いでいた手を離して、キャラに口付ける。
「ん…何考えてた?」
「いやらしい事」
くくくと、喉を鳴らして笑うアースは本当に楽しそうで、キャラは嫌な予感に背筋が寒くなる。
「今はしねぇけどなっ」
そう言ったアースは再びキャラの口を塞いで、腰を打ちつけた。