Crimson in the Darkness -再会-V-2
「で、何だ?」
見えない相手と話すのも疲れそうだし、どうも気が合いそうにねぇ。さっさと終わらすか。
《お前も大概偉そうだな。あいつにせよ、お前にせよ、緑の瞳のヤツはどうしてそうなのかねぇ》
「あいつ?」
《この街にゃ、お前の他に緑の瞳は一人しかいねぇよ》
「リアナか」
裸眼の方は確かに緑色だった。
《あのガキもオレサマに馴れ馴れしいのよ。仮にも精霊だぞ。もちっと敬えよ》
「で?」
メンドクセーな。ホントに。
《ったくよォ。お前、匂うぞ。悪魔とまでとはいかねぇが、それに近い匂いだ。半魔の傍にいたな?》
リーのことか。さっきまで確かに傍にいた。
つーか、樹にアイツの匂いが解るんだよ。