Purple ecstasy-17
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――――404号室
2人が部屋の中に滑り込むと同時に、入口はカードキーによりロックされている。
室内には照明がついておらず目が慣れるまで
そこから寝室に通ずる通り道には、転々と様々な物がまるで落とし物のように、ベットの位置まで続いている。
ハイヒール、男物の靴。
ネックレス、ワイシャツ、ベルト、
紫色のドレス、ジーンズ、男物の白いシャツ、
灰色のブリーフ、そして
レースで編まれた黒いパンティ。
その生地はびしょりと濡れていた。
壁一杯に張られたガラスの向こうは、
空にまたたく幾つかの星、街のネオンの光と海岸線にぼんやりと白く浮き上がる砂浜を確認することができる。
そんな島の夜景をバックにベットに張られた白いシーツの上で、
2つの黒い影がうごめいていた――――
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―――ギシ・・・ギシ・・
―――チュバ・・・ンチュ・・・チュル・・・チュッ
「・・・ふぅぅ・・・ルーー。君は素晴らしいよ、今まで出逢った中で極上だ」
「ンン・・・ラグナも、男らしいわ。・・・あの入り江で貴方を見たから、それは分かってた」
「・・・参ったな、あの時には既に目をつけらていれたのか。
・・・・じゃあ こんな風になるのも」
「・・・そうよ、私が貴方を・・・アウッ!!!」
―――クチュクチュクチュ・・・・・
「・・・わかるかい、君の太ももの狭間にある薔薇から溢れる蜜の香りを。
ほら、こうかき混ぜると・・・・・」
―――グチュグチュッ!!
「アアアッッ!!そんなにかきまぜないで・・・・」