Crimson in the Darkness -再会-U-3
「ああ悪い。オレはアーク・フレイズ、今日からここの教区に配属になったエクソシスト」
「姉貴の同僚か……。帰れよ。リーは帰って直ぐ部屋に籠ってる。あんたが原因だろ」
姉貴ってことはリアナの弟か。……似てねぇな、姉貴と違って愛想が悪い。
それは別として、今日はリーには会えないかもしれないな。
「…………そうか」
「あ、やっぱりいた」
後ろから声がした。振り返れば、リアナがいた。
「リアナ」
「姉貴」
「ロビン。“お姉ちゃん”は?」
「……うるさい」
不満そうにリアナが訂正してみるが、弟――ロビンはそっぽを向くとそのまま家から離れていった。
「可愛くなくなったなぁ。ちっさい時は後ついて回ってたのにな」
“可愛い”なんて嬉しくねぇぞ。特にあれくらいの年だとな。