年下のS彼氏-8
『今日会社の同僚と呑んで帰ります。遅くなりそうだから先に寝てていいよ』
すぐに返信が来る。
『あんまり呑まないでね!帰り迎えに行きます』
『いいよ、一人で帰れるから』
『いいから!言うこと聞きなさい』
・・・って、これじゃあどっちが年上なんだか分からない。
心配性なんだから・・・。でも、まあ悪い気はしない。
美奈は場所をメールして仕事に戻った。
「素敵なお店だね」涼子とともに、居酒屋へやってきた美奈。
女性向けを謳っているだけあって、淡い色調の店内ですっきりとセンスがいい店内。
今までの居酒屋のイメージを覆すようなインテリアだった。
「お待たせ〜」テーブルに座る男性二人に声をかける涼子。
「遅いぞ〜!」とスーツ姿の男性が声をあげる。
「美奈、こちら大西さん。」『遅いぞ』と言った男性が頭を下げる。
「私の元同級生なの」
「それで、こいつは原口」と、大西が続ける。「俺の後輩なんだ」
原口という男性も、よろしく、と言って頭を下げた。
大西と原口は外資系の会社に勤めているとのことだった。スーツがビシッと似合い、大人の男という感じ。
会話も洗練されていて楽しかった。