双星の魔導師-7
「あ……アタシは…ん…あんたを利用してる…だけだから…楽しんじゃ…ダメなのよ……んあぁ」
よくわからないが、リンなりに一応気を使っているらしい。
しかし、これだけ喘いでいるのだから今更じゃないだろうか、と思う。
苦笑いしたアースはリンの頬を片手で包むと優しく口づけた。
「……リンのイく顔見たい」
アースの言葉にリンは目を開ける。
生理的な涙を流して見つめ返す紫色の瞳はとても綺麗だ。
「……見せろよ」
アースは涙を唇で拭う。
「ば…かね……」
リンは目を閉じると躯の力を抜いた。
アースはリンの腰を掴んで更に奥に打ちつける。
「ああぁぁっいやっ…奥ぅっいいっ!」
リンは足を絡ませてもっと深く繋がろうとする。
「は…っ……やらしい顔だな……」
そんな顔をさせてるのは自分だと思うと益々動きが激しくなる。
「はぁんっダメぇっイく……イッちゃうぅ!」
「っく…俺も……」
リンが細かく震えだし、アースもそれに巻き込まれる。
リンはアースの顔を引き寄せて唇を重ねた。
「っんんぅっ!」
「んぐっ……」
アースが一際深く突き入れた瞬間、2人は同時に絶頂を迎える。
「ふぅ…ぐ……」
そして、忘れてはいけない魔力提供。
リンは絶頂を迎えながらもしっかりとアースの魔力をいただく。
「んぐぅ……ぶはっ……はぁっはぁっ……」
全身から汗が吹き出し、体がガクガクと痙攣する。
唇を離したアースはドサリとリンの横に倒れこんだ。
「……ぐは…はぁ…これ…思った以上に…キツいぞ……っ」
「んふっ…気持ち良いし魔力はたっぷりだし……最高ねぇ……」
満足げなリンに対して、アースはげんなりして顔を伏せる。
(やっぱ、やめときゃよかった……)
今更後悔しても遅いのだが、アースは荒い息を繰り返しながら落ち込んだ。